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iPhoneアプリ『ウォール街を潰せ』

逃げ惑うCEOを叩き潰す!銀行好決算への反感で売り上げ3倍増の報復ゲーム

2009年7月22日(水)18時01分
バレット・シェリダン(ニューヨーク)

 アプリケーション豊富なiPhoneに今度は、報酬もらい過ぎのCEO(最高経営責任者)やねずみ講詐欺師に報復できるゲームが登場した。

 米ラスト・リージョン・ゲーム社の『ウォール街を潰せ』を使えば、「いかがわしい銀行家や虫唾が走るいかさま師、腐敗したCEOたちが豪奢なオフィスから逃げ出して、手近な逃走車めがけて駆け出す」よう仕向けられると、同社は説明する。ひとたび彼らが通りに出たら、「あらゆる盗みと強欲の発祥の地ウォール街で、こずるい悪党どもを潰したり払い除けたりできる」。

 このアプリは、ゲームが強力な社会批判ツールになりえることの証しだ。今の経済の荒廃ぶりを鋭く批判したい(そしてできればひと儲けしたい)才能ある開発者は、数週間でゲームを作り、まだ怒りがくすぶっているうちに市場に出せばいい。

 このゲームは7月4日に発売された(アメリカの独立記念日というのが象徴的だ)。最初の数週間はそこそこの売れ行きだった。だが、先週相次いで発表された米金融大手の決算が神風になった。ゴールドマン・サックスが34億ドルの最高益を上げ、シティグループやJPモルガン・チェースなど他の銀行も業績好調だったことがわかると、銀行に対する反感が一気に高まり、ゲームの売り上げは3倍になった(ガジェット情報専門の人気ブログ、ギズモードに取り上げられたのも追い風になった)。

 iTunesストアで探すと、アンチ銀行ゲームが他にも2つはあった。『何という凋落』というゲームでは、摩天楼から飛び降りる銀行家たちを救う。世界経済を再生させるためだ。『ボーナスハンター』では、あなたはボーナスを増やさせようとする欲深い銀行家の役(「驚いたことに、高額報酬を得るにもルールがあった!」との説明付き)。だが、商品らしい完成度をもつ最初のアンチ銀行ゲームといえば、やはり『ウォール街を潰せ』だろう。

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