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気鋭の日本政治ウォッチャーが読む
鳩山政権と民主党ニッポンの進路
by トバイアス・ハリス
オバマは海自給油中止を認めよ
オバマなら鳩山の話に耳を貸す
オバマ政権は給油打ち切りを受け入れるべきだ。だがすぐに、給油に代わる支援としてどんなプランがあるのか鳩山と協議したほうがいい。
民主党政権が日米同盟に異なるアプローチをしてくることは確実だ。米政府の対応には次のような2つの選択肢がある。
1つは、自民党のようにアメリカに「敬意を表して」くれないことに腹を立て、ワシントン・ポストのコラムニスト、ジム・ホーグランドが言うように「大事なものを(自民党時代の)無用なものと一緒に捨てる」なと、民主党政権に警告すること。もう1つの選択肢は、民主党政権は日米同盟を含め日本を違う方向に導いてほしいという国民の信任を得て誕生した、その事実を受け入れることだ。
ホーグランドは、官僚や自民党にもっと優しくしろと民主党に言うことが米政府の役割だと、本気で考えているのだろうか。誰か彼にアメリカの日本占領は大昔に終わったのだと教えてあげる人はいなかったのか。
オバマ大統領の強みの1つは、異議を唱える人の話を誠意をもって聞けることだ。9日に行われた医療保険改革についての議会演説でも、この資質を披露してくれた。
民主党がこれまでの自民党政権が築いてきた日米関係のあり方に懸念を示すのはもっともであり、私はオバマ政権がその声に耳を傾けることを願っている。対する民主党も当然、同じ態度で臨むべきだ。誠意をもって主張を展開し、アメリカを敵に仕立てあげようという誘惑に屈するべきではない。