ウクライナ、米との鉱物協定協議で大きな進展 覚書署名へ=高官

ウクライナのスビリデンコ第1副首相は、米国との鉱物資源に関する協議では「大きな進展」が見られ、近い将来に覚書に署名することで合意したと明らかにした。2023年、ワシントンで撮影(2025年 ロイター/Kevin Wurm)
[キーウ 16日 ロイター] - ウクライナのスビリデンコ第1副首相は16日、米国との鉱物資源に関する協議で「大きな進展」が見られ、近い将来に覚書に署名することで合意したと明らかにした。
Xへの投稿で「実務チームが緊密に協力して合意に向けて作業を進めた結果、大きな進展があった。法務担当者が合意案の一部の項目について調整を行った」と説明した。
双方は合意に向けた作業を継続し、協議の進展を示す第1歩として近く覚書に署名することで一致したと述べた。
カチカ経済副大臣は国営テレビに対し、協議が進展しており、覚書が間もなく署名される可能性があると語った。
「最終文書が今週署名されることはない。合意に盛り込まれた米国側の構想をさらに発展させる必要があるため、課題は多い」と述べた。
トランプ米大統領は、ロシアとウクライナの和平交渉の一環として、ウクライナとの鉱物資源取引を求めている。ブルームバーグは関係筋の情報として、米政府が2022年のロシアによる侵攻以来、ウクライナに提供した支援総額の見積もりを3000億ドルから約1000億ドルに引き下げたと報じた。
スビリデンコ氏は、米国との協定はウクライナ議会での批准が必要と指摘した。「協定によってウクライナへの投資と発展の機会が創出され、ウクライナと米国双方にとって実質的な経済成長に向けた条件が整う」と述べた。