ベトナム、製品・材料の原産地管理強化を指示 不正に対処を

　ベトナム政府は企業に対し、製品や材料の原産地管理を強化し、不正に対処するよう指示した。写真はベトナム・ハイフォン市の港、２０１８年７月撮影（２０２５年　ロイター/Kham）

[ハノイ １４日 ロイター] - ベトナム政府は企業に対し、製品や材料の原産地管理を強化し、不正に対処するよう指示した。商工省の文書をロイターが入手した。

トランプ米政権の関税を回避することが狙い。米政府高官は関税が低くなる「メイド・イン・ベトナム」のラベルを貼った中国製品が米国に送られていることに懸念を示していた。

商工省はまた、企業に対し原材料の調達先を多様化し、単一の調達先に依存しないよう求めた。

同文書にはグエン・ホン・ジエン商工相が１０日に署名。ベトナム政府は先週、米国と貿易協定交渉を開始することで合意したと発表している。

欧米企業の主要な製造拠点であるベトナムは昨年、最大の輸出市場である米国に対して１２３０億ドル以上の貿易黒字を計上した。