米軍の駐留規模維持必要、欧州軍司令官が下院で証言

4月8日、米欧州軍司令官を務めるクリストファー・カボリ陸軍大将(写真)は下院軍事委員会における公聴会に出席し、欧州地域における米軍は現在の駐留規模を維持すべきだと主張した。1月21日、ダボスで撮影(2025年 ロイター/Yves Herman)
[ワシントン 8日 ロイター] - 米欧州軍司令官を務めるクリストファー・カボリ陸軍大将は8日の下院軍事委員会における公聴会に出席し、欧州地域における米軍は現在の駐留規模を維持すべきだと主張した。
2022年のロシアによるウクライナ侵攻後、米軍は欧州に10万人余りの部隊を展開させていたが、カボリ氏によるとこれまでに8万人規模にまで削減された。
またヘグセス国防長官は欧州各国に対して、米国の軍事的なプレゼンスが未来永劫続くと当てにしてはならないと伝えている。
しかしカボリ氏は「米軍兵力の現状維持が私からの助言だ」と語り、欧州駐留部隊の規模削減には一貫して反対してきており、今後も意見を聞かれれば反対を続ける姿勢は変わらないと付け加えた。
北大西洋条約機構(NATO)東端部から部隊を移動させる計画があるかと聞かれると、部隊は頻繁に移動しているものの、現在の基本的な配置は保持する方針だと答えた。