サウジ、5月のアジア向け原油価格引き下げ 4カ月ぶり低水準

4月6日、社サウジアラムコは、主要油種アラブ・ライト原油の5月のアジア向け公式販売価格(OSP)を1バレル当たり2.30ドル引き下げ、4カ月ぶりの低水準に設定した。サラエボで2023年撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic/Illustration)
Siyi Liu
[シンガポール 6日 ロイター] - サウジアラビアの国営石油会社サウジアラムコは6日、主要油種アラブ・ライト原油の5月のアジア向け公式販売価格(OSP)を1バレル当たり2.30ドル引き下げ、4カ月ぶりの低水準に設定した。
オマーンとドバイの原油の平均価格を1.20ドル上回る水準となった。
ロイターの記録によると、引き下げは2カ月連続で、引き下げ幅は過去2年以上で最大となる。
同社はまた、アジア向けに販売する他の品種の5月価格を1バレル当たり2.30ドル引き下げた。
石油輸出国機構(OPEC)と非加盟の主要産油国で構成する「OPECプラス」は3日、自主減産を一段縮小し、5月から日量41万1000バレル生産を拡大することで合意した。
この決定に加え、世界的な貿易摩擦の激化を受け、原油価格は4日までの1週間で11%近く急落し、3年ぶりの安値を記録した。