英、米との貿易協議に期待 合意近いとビジネス貿易相

　４月３日、レイノルズ英ビジネス貿易相（写真）は、米国との貿易協議で合意が近いとの見方を示した。英議会で３月撮影。英議会提供（２０２５年　ロイター）

Kate Holton　Catarina Demony

[ロンドン ３日 ロイター] - レイノルズ英ビジネス貿易相は、米国との貿易協議で合意が近いとの見方を示した。

トランプ米大統領が２日発表した相互関税で、英国の税率は１０％と最低水準にとどまった。英政府はこれについて、報復措置ではなく米国と新たな経済協力関係を築こうとするアプローチの正当性を示していると指摘した。両国のモノの貿易が比較的均衡していることも反映している。

レイノルズ氏はＢＢＣで、関税の適用除外を確保できる可能性のある協定の大枠で双方が合意したと言うのは「不正確ではない」が、まだトランプ氏の机を通過したわけではないと述べた。

「取り組みを続けなければならない」とした上で、英国は２０％以上の関税に直面する多くの国より既に有利な立場にあるとの見方を示した。

英政府は米国の関税に対抗措置を取る場合の影響について企業の意見を聞くとして、措置に含まれる可能性のある８０００品目のリストを公表した。双方が合意に至った場合、作業は中止するという。

スターマー首相は３日、経済界首脳との会合で、通商協議は継続していると述べたが、「国益にかなう場合に限り、協定を結ぶ」とも強調した。