ハマス、イスラエルのガザ停戦案に応じない方針 仲介国の案に注力

　４月２日、イスラム組織ハマスの当局者は、パレスチナ自治区ガザでのイスラエルとの戦闘を巡り、仲介国の停戦案に注力する方針を確認し、イスラエルの対案に回答しないことを決定したと明らかにした。写真は、空爆により建物から立ち上る煙。同日、イスラエルとガザの国境で撮影（２０２５年　ロイター/Amir Cohen）

Nidal al-Mughrabi　Jaidaa Taha

[カイロ ２日 ロイター] - イスラム組織ハマスの当局者は２日、パレスチナ自治区ガザでのイスラエルとの戦闘を巡り、仲介国の停戦案に注力する方針を確認し、イスラエルの対案に回答しないことを決定したと明らかにした。

ハマスは先月下旬、仲介国のエジプトとカタールが提示した停戦案の受け入れに同意したが、その後、イスラエルは仲介国からの提案を協議し、米国と全面的に協調する形で対案を仲介国に示したと発表した。

ロイターが２日に入手したコピーによると、仲介国の提案は１月１７日の停戦合意の一部で、停戦をさらに５０日間延長する内容。

停戦第２段階の交渉は５０日間の期間内に終了する見込みとしている。

提案には、ハマスがイスラエル軍に所属する兵士のエダン・アレクサンダー氏を解放することが含まれている。

提案によると、ハマスはまた、イスラエルの刑務所に収容されている２５０人のパレスチナ人と、２０２３年１０月７日のハマスによるイスラエル奇襲後に拘束された２０００人の解放と引き換えに、イスラエル人４人の人質も解放する。