中国軍が東シナ海で実弾射撃訓練、空母も参加 台湾に圧力

中国軍は2日、東シナ海で長距離実弾射撃演習を実施し、港湾やエネルギー施設に対する精密攻撃の訓練を行ったと発表した。4月1日、北京市で撮影(2025年 ロイター/Florence Lo)
By Joe Cash Yimou Lee Ben Blanchard, ae534529-a1af-42d2-a077-c7a93e3ab79a, 76f3f519-2f4e-e011-a58f-18a90556021e
[北京/台北 2日 ロイター] - 中国軍は2日、東シナ海で長距離実弾射撃演習を実施し、港湾やエネルギー施設に対する精密攻撃の訓練を行ったと発表した。台湾周辺で行っている軍事演習をエスカレートさせた。
中国軍は1日、台湾周辺で陸海軍とロケット部隊の合同演習を開始したと発表。演習は「台湾独立に対する厳しい警告と強力な抑止力になる」として、台湾の頼清徳総統を「寄生虫」と呼んだ。中国海事局は1日夜、軍事演習のため、浙江省北部沖の海域を3日夜まで航行禁止区域に設定したと発表していた。航行禁止区域は台湾から500キロ以上離れており、台湾の高官によると、台湾の「対応区域」外にある。
人民解放軍東部戦区司令部は2日、「海峡の雷─2025A」演習の一環として、地上部隊が東シナ海の海域に向けて長距離実弾射撃演習を実施したと発表。「重要な港湾やエネルギー施設を模した標的に精密攻撃を行い、期待通りの効果を達成した」と表明した。空母「山東」が海軍と空軍の統合作戦と「多次元の封鎖と制御」に焦点を当てた演習に参加したと明らかにした。
実弾射撃訓練の映像として公開した動画では、ロケットが発射され陸上の標的に命中する様子や、台湾軍の基地や港湾がある台南、花蓮、台中などの上空で爆発が起こるアニメーションが映し出されていた。
中国共産党機関紙、人民日報系の環球時報は、超音速対艦弾道ミサイルYJ-21を搭載して飛行するH-6K爆撃機の写真を基に、最先端の軍備が動員されていると指摘した。
台湾国防部(国防省)は、2日は36機の中国軍機を確認したと述べた(前日は76機)。台湾軍が前日に続き即応演習を実施したと明らかにした。
台湾で対中政策を担う大陸委員会の邱垂正・主任委員は、中国訪問のリスクが高まっているとし、香港やマカオを含め中国への旅行が必要か慎重に判断すべきだと述べた。米国はこの演習を非難し、日本と欧州連合(EU)も懸念を表明している。
中国は昨年、台湾周辺で「連合利剣ー2024A」、「連合利剣ー2024B」と名付けた大規模な軍事演習を2回実施した。2日の演習について、中国国営テレビは「海峡の雷─2025A」の一環ではないと報じ、今のところ正式な名称はついていない。
台湾国防部の報道官は会見で「名称が何であれ、演習の挑発的な性質や台湾住民を脅すという心理は隠すことができない」と指摘した。