ベネズエラが米国と合意、米刑務所収監の自国移民送還で

3月22日、南米ベネズエラのマドゥロ大統領(写真)はテレビ演説で、米国の刑務所に収監されているベネズエラ人移民について本国送還便を再開することで米国と合意に達し、23日に送還が開始されると発表した。写真はベネズエラのカラカス で2月撮影(2025 ロイター/Maxwell Briceno)
[カラカス 22日 ロイター] - 南米ベネズエラのマドゥロ大統領は22日のテレビ演説で、米国の刑務所に収監されているベネズエラ人移民について本国送還便を再開することで米国と合意に達し、23日に送還が開始されると発表した。
トランプ米大統領は不法移民の強制送還を政策に掲げており、最近はベネズエラとの間で新たな外交上の火種となっていた。
米政権は、収監中のベネズエラ人移民のうち、数百人について犯罪組織トレン・デ・アラグア(アラグアの列車)のメンバーだとして国外追放し、中米エルサルバドルの刑務所に送り込んでいたが、今回のベネズエラとの合意はこれとは異なる。
マドゥロ大統領は、エルサルバドルのブケレ大統領に向けては「(収監中のベネズエラ人移民の)健康を保証するとともに、できる限り早く解放し、われわれに引き渡さねばならない」と訴えた。