ニュース速報
ワールド

ウクライナ外相、ロシアの穀物船爆撃は「食料安保に対する攻撃」

2025年03月13日(木)11時19分

 3月12日、ウクライナのシビハ外相(写真)は、ロシアによる黒海の港オデーサでの穀物船爆撃で乗組員4人が死亡したことについて、世界の食糧安全保障に対する攻撃だと非難した。写真はポーランドのワルシャワで撮影(2025 ロイター/Kacper Pempel)

[12日 ロイター] - ウクライナのシビハ外相は12日、ロシアによる黒海の港オデーサでの穀物船爆撃で乗組員4人が死亡したことについて、世界の食糧安全保障に対する攻撃だと非難した。

同外相はXへの投稿で、爆撃された船はアルジェリアへ小麦を輸送中だったと説明。「アルジェリアやシリア、その他の国々にとって戦争がいかに近い問題であるかを示している」と主張した。

ウクライナのクレバ副首相は12日、通信アプリ「テレグラム」で、船はアルジェリア向けの小麦を積み込み中だったと指摘。シリア人4人が死亡し、シリア人1人とウクライナ人1人が負傷したと明らかにした。

黒海戦略研究所のアンドリー・クリメンコ氏はフェイスブックで、「ロシアは黒海経由の穀物回廊の流れを止め、自国の海上穀物輸送を増やすため、今後もウクライナの港への攻撃を強化するだろう」と投稿した。

ウクライナとロシアはともに主要な穀物輸出国。ウクライナの穀物回廊は2023年秋から運用されており、昨年12月時点で3500隻が9330万トンの貨物を輸出した。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

キヤノン、発行済み株の2.8%・1000億円上限に

ビジネス

アングル:海外投機の円買い、積み増しか処分か 昨夏

ビジネス

日銀、米経済の不確実性を警戒 3月会合は現状維持の

ワールド

台湾中銀、CPI上昇率1.5%割れなら利下げ検討=
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:日本人が知らない 世界の考古学ニュース33
特集:日本人が知らない 世界の考古学ニュース33
2025年3月18日号(3/11発売)

3Dマッピング、レーダー探査......新しい技術が人類の深部を見せてくれる時代が来た

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦している市場」とは
  • 2
    白米のほうが玄米よりも健康的だった...「毒素」と「腸の不調」の原因とは?
  • 3
    【クイズ】アメリカを貿易赤字にしている国...1位は中国、2位はメキシコ、意外な3位は?
  • 4
    SF映画みたいだけど「大迷惑」...スペースXの宇宙船…
  • 5
    株価下落、政権幹部不和......いきなり吹き始めたト…
  • 6
    【クイズ】ウランよりも安全...次世代原子炉に期待の…
  • 7
    トランプ第2期政権は支離滅裂で同盟国に無礼で中国の…
  • 8
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやス…
  • 9
    113年間、科学者とネコ好きを悩ませた「茶トラ猫の謎…
  • 10
    「トランプの資産も安全ではない」トランプが所有す…
  • 1
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやステータスではなく「負債」?
  • 2
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦している市場」とは
  • 3
    【クイズ】アメリカを貿易赤字にしている国...1位は中国、2位はメキシコ、意外な3位は?
  • 4
    メーガン妃が「菓子袋を詰め替える」衝撃映像が話題…
  • 5
    うなり声をあげ、牙をむいて威嚇する犬...その「相手…
  • 6
    白米のほうが玄米よりも健康的だった...「毒素」と「…
  • 7
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアで…
  • 8
    「これがロシア人への復讐だ...」ウクライナ軍がHIMA…
  • 9
    テスラ離れが急加速...世界中のオーナーが「見限る」…
  • 10
    113年間、科学者とネコ好きを悩ませた「茶トラ猫の謎…
  • 1
    テスラ離れが急加速...世界中のオーナーが「見限る」ワケ
  • 2
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアでも販売不振の納得理由
  • 3
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」だった?...高濃度で含まれる「食べ物」に注意【最新研究】
  • 4
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやス…
  • 5
    「健康寿命」を延ばすのは「少食」と「皮下脂肪」だ…
  • 6
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される…
  • 7
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦してい…
  • 8
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ.…
  • 9
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン…
  • 10
    【クイズ】アメリカを貿易赤字にしている国...1位は…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中