ブラジル副大統領、米商務長官と「前向きな会談」 関税巡り

3月6日、 ブラジルのアルクミン副大統領兼開発・産業・貿易相(写真)はラトニック米商務長官と「前向きな」ビデオ会談を行い、米国の関税政策などについて協議した。バクーで2024年11月撮影(2025年 ロイター/Maxim Shemetov)
Lisandra Paraguassu
[ブラジリア 6日 ロイター] - ブラジルのアルクミン副大統領兼開発・産業・貿易相は6日、ラトニック米商務長官と「前向きな」ビデオ会談を行い、米国の関税政策などについて協議した。副大統領府が発表した。
トランプ米大統領は鉄鋼とアルミニウムの輸入に25%の関税を課すと発表しており、3月12日に発動される予定だ。
ブラジルは米国の鉄鋼輸入の主要供給国で、政府のデータによると、昨年は出荷量の約48%に当たる430万トンを米国に輸出している。
ブラジル政府筋がロイターに語ったところによると、ラトニック氏は会談で、関税の発動延期を求めるアルクミン氏の要請をトランプ氏に伝えると述べたという。
副大統領府の声明は関税延期要請には触れておらず、関税やその他の問題について合意に達するために両国政府間の対話は継続されるべきだとしている。
ブラジルのニュースサイト「G1」は複数の関係者の話として、ラトニック氏がアルクミン氏に対し、ブラジル製品への関税を延期する可能性があると伝えたと報じた。
副大統領府の声明によると、今後数日にさらなる二国間協議が予定されている。また、ビデオ会談にはグリア米通商代表部(USTR)代表も参加したという。