米国防長官、トランプ政権はロシア寄りとの批判を一蹴

ヘグセス米国防長官は3月6日、米政権がロシア寄りの姿勢を取っているとの批判を一蹴し、トランプ大統領はロシアとウクライナの平和的な終結に向け取り組んでいると強調した。同日、ワシントンの国防総省で撮影(2025年 ロイター/Kent Nishimura)
[ワシントン 6日 ロイター] - ヘグセス米国防長官は6日、米政権がロシア寄りの姿勢を取っているとの批判を一蹴し、トランプ大統領はロシアとウクライナの平和的な終結に向け取り組んでいると強調した。
ヘグセス氏は記者団に「マスコミは物語に関心がある。大統領は平和に関心がある」と述べ、新ロシア的だなどと一方的に決めつけると指摘した。「大統領はこの紛争に和平をもたらすために選ばれたのであり、トランプ大統領にしかできない方法で、両陣営と協力している」と語った。
ヘグセス氏はこの日、国防総省で行われた会合でウクライナの和平案について話し合うことを目的としたヒーリー英国防相とともに会見した。ヒーリー氏は「国防長官とわたしが追求するのは、まさに舞台裏で行われているこれらの議論の詳細だ」と説明した。
トランプ米政権のウィトコフ中東担当特使は6日、ウクライナと和平合意や停戦の枠組みを巡り協議しており、来週サウジアラビアでウクライナ当局者と会談する計画と明らかにした。ウィトコフ特使はホワイトハウスで記者団に対し「ウクライナとの会談の調整に向け協議を行っている」と明らかにし、「和平合意と初期段階の停戦の枠組みをまとめるのが狙い」という認識を示した。