ゼレンスキー氏、空と海の停戦提案 ロシアの戦争終結意志試す

3月6日、ウクライナのゼレンスキー大統領(写真中央)は、欧州連合(EU)首脳に対し、空と海を対象としたロシア軍とウクライナ軍の停戦案を支持するよう呼びかけ、この案が3年にわたる侵攻を終わらせるロシアの意志を試す機会になるという見解を示した。同日、ブリュッセルで撮影(2025年 ロイター/Stephanie Lecocq)
[6日 ロイター] - ウクライナのゼレンスキー大統領は6日、欧州連合(EU)首脳に対し、空と海を対象としたロシア軍とウクライナ軍の停戦案を支持するよう呼びかけ、この案が3年にわたる侵攻を終わらせるロシアの意志を試す機会になるという見解を示した。
ゼレンスキー氏は、EUがこの日開催した臨時の首脳会議で演説し、「この戦争の唯一の元凶であるロシアが戦争を終わらせる必要性を受け入れることを、誰もが確認する必要がある」と指摘。
「これは確立・監視が容易な2つの沈黙の形態によって証明できる。1つ目はエネルギーやその他の民間インフラへの攻撃停止、つまりミサイル、爆弾、長距離ドローン(無人機)の停戦だ。そして2つ目は海上での停戦だ。これは黒海での軍事作戦停止を意味する」と述べた。
ゼレンスキー氏は、このような停戦は戦争を終結させ、ウクライナに安全を保証する包括的な合意に向けた第一歩にすぎないと強調した。
同氏はまた、ウクライナ支援有志連合に関心のある国の軍代表者会合について、フランスのマクロン大統領と協議したことを明らかにした。
Xへの投稿で「3月11日に予定されている会合について協議した。われわれの立場や今後の対応を調整した」とし、米国との協力を通じて永続的な平和を実現できるという「明確な共通のビジョン」があると述べた。