ウクライナの経済的利益供与が安全の保証=バンス米副大統領

バンス米副大統領(右)は3日、FOXニュースのインタビューで、ウクライナの将来に対する経済的利益を米国に与えることが、ウクライナにとって安全の保証になるとの見解を示した。写真は首都ワシントンのホワイトハウスで2月撮影(2025年 ロイター/Brian Snyder)
Kanishka Singh
[ワシントン 3日 ロイター] - バンス米副大統領は3日、FOXニュースのインタビューで、ウクライナの将来に対する経済的利益を米国に与えることが、ウクライナにとって安全の保証になるとの見解を示した。
トランプ米大統領は先月28日、ウクライナのゼレンスキー大統領とホワイトハウスで会談したが、ロシアへの対応などを巡り、記者団の前で激しい言葉の応酬となり決裂。予定されていたウクライナの鉱物資源の権益に関する合意文書への署名が見送られた。
バンス氏はインタビューで、「本当の安全の保証を望み、プーチン(ロシア大統領)が二度とウクライナを侵略することがないようにしたいのであれば、ウクライナの将来における経済的利益を米国人に与えることが最善の安全の保証になる」と指摘。
「これは30年も40年も戦争をしていない国から派遣される2万人の軍隊よりも、はるかに優れた安全の保証になる」と述べた。
また、「トランプ大統領が明確に一貫して述べているのは、ゼレンスキー氏に和平交渉に応じる真剣な姿勢がある限り、扉は開いているということだ。大統領執務室に来て、和平協定の詳細を議論することさえも拒否するなどできない」と述べた。
トランプ氏はウクライナとの鉱物資源協定について4日に説明するとしている。