ウクライナ国際債が急落、米との首脳会談決裂で

　３月３日、米国とウクライナの首脳会談が決裂したことを受けて、ウクライナの国際債は急落に見舞われた。写真は、ゼレンスキー大統領とトランプ大統領。２月２８日、ワシントンで撮影（２０２５年　ロイター/Brian Snyder）

Karin Strohecker

[ロンドン ３日 ロイター] - 米国とウクライナの首脳会談が決裂したことを受けて、ウクライナの国際債は３日、急落に見舞われた。

トレードウェブのデータによると、２０３５年満期債は３．６３２セント安のドル当たり６１．６８８セントと、１カ月ぶりの安値。

ウクライナのＧＤＰ（国内総生産）ワラント（経済成長率が一定の水準を超えると追加支払いが発生する）も圧力を受け、２セント超下落して８０セント強で取引されている。

ウクライナ債はここ数週間、乱高下している。

トランプ米大統領がウクライナのゼレンスキー大統領を「選挙なき独裁者」と糾弾した２月中旬、ウクライナ債券は急落。その後、鉱物協定への期待感から持ち直したが、２月末の首脳会談は激しい口論となり決裂、鉱物協定書名も見送られた。