ロシア軍、ウクライナ東部ドネツク州で攻勢強める

ウクライナ軍は2月16日、ロシア軍が国内東部への攻撃を激化させたと発表した。東部ドネツク州にある交通の拠点ポクロフスク市近辺で撮影(2025年 ロイター/Oleksandr Klymenko)
Tom Balmforth Pavel Polityuk Erin Banco
[キーウ 16日 ロイター] - ウクライナ軍は16日、ロシア軍が国内東部への攻撃を激化させたと発表した。北大西洋条約機構(NATO)当局者は、停戦に向けた協議が近づく中、ロシア軍の攻撃ペースは増すとの見方を示した。
ウクライナ軍によると、攻撃は主に東部ドネツク州にある交通の拠点ポクロフスク市近辺に集中した。
ウクライナ軍は15日、過去24時間でロシアとの戦闘が261回あったとしていた。この数字は、これまで報告されていた1日当たり約100回を大幅に上回る「2025年に入り前線で最も厳しい日だった」とウクライナ軍のブログは15日遅くに掲載した。
16日深夜の報告によると、24時間以内の交戦件数は117件に減少した。38件ポクロフスク地域で発生し、1件はまだ続いている。
ロシア軍は15日、ポクロフスク北東のベレジフカ村を占領したと発表した。
ロシア軍は24年後半の大半の期間東部で着実に進軍し、相次ぎ村を占領した。ただ、ウクライナ軍によると、今年1月には戦闘の勢いは低下していた。
ロシア軍はポクロフスク南部の広範囲の領土を制圧し、南西方向に進軍している。