トランプ氏、EUの食品輸入制限計画巡る報道一蹴 「欧州に打撃」

トランプ米大統領は16日、欧州連合(EU)が基準の異なる米国産の大豆など食料品の輸入を阻止しようとしているとの報道を重視しない姿勢を示した。1月27日撮影のイメージ写真(2025年 ロイター/Dado Ruvic/Illustration)
Andrea Shalal
[ウェストパームビーチ(米フロリダ州) 16日 ロイター] - トランプ米大統領は16日、欧州連合(EU)が基準の異なる米国産の大豆など食料品の輸入を阻止しようとしているとの報道を重視しない姿勢を示し、そうした動きは欧州自体に打撃を与えるだけだと警告した。
トランプ氏は記者団に対し、相互関税を導入する計画を堅持していると述べ、「大丈夫だ。気にしない。やらせておけばいい。彼らが傷つくだけだ」と語った。
英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)は16日、欧州委員会が来週、域内の農家を保護するため、異なる基準で生産された特定の食料品に対する厳しい輸入制限を検討することで合意すると報じた。
EUの農家が使用を禁じられている農薬を使って栽培された大豆などの米国産作物がまず対象になる可能性があるという。
ホワイトハウスの高官はこの報道に関する質問に、トランプ氏は公正で互恵的な貿易のために戦っており、米国の農家を守ると述べた。
トランプ氏は3月12日から鉄鋼とアルミニウムに25%の関税、4月から相互関税を導入するほか、自動車、医薬品、半導体にも関税を課すとしており、欧州との間で緊張が高まっている。
欧州委員会によると、セフコビッチ委員(通商担当)が17日にワシントンを訪問し、新たな貿易政策について米政府高官と会談する。