インドにＦ３５戦闘機売却も、トランプ氏が兵器輸出拡大を表明

トランプ米大統領（右）は２月１３日、米国が今年からインドへの兵器売却を増やし、最終的にはＦ３５戦闘機を提供すると述べた。左はインドのモディ首相。ホワイトハウスで撮影（２０２５年　ロイター/Nathan Howard）

Nandita Bose

[ワシントン １３日 ロイター] - トランプ米大統領は１３日、米国が今年からインドへの兵器売却を増やし、最終的にはステルス性能を持つＦ３５戦闘機を提供すると述べた。

インドのモディ首相との会談後に開いた共同記者会見で明らかにした。時期は示さなかったが、Ｆ３５のような最先端技術の売却には通常数年を要する。

トランプ氏は、両国間の貿易赤字を縮小させるため、インドが米国産石油・ガスの輸入を拡大することなどでも合意に達したと述べた。

また「イスラム過激派テロの脅威」に立ち向かうために両国が協力するとの考えも示した。

インドは２００８年以降、２００億ドルを超える米防衛製品を購入することに合意している。昨年には６年以上にわたる審議の末、「ＭＱ－９Ｂシーガーディアン」などの攻撃型無人機３１機を購入することでも合意した。

一方、インドにとってはロシアが何十年にもわたって主要な武器供給国で、ロシア製戦闘機も保有している。ただ近年は、ウクライナ戦争を受けてロシアからの輸入が難しくなっており、インドは西側からの武器調達を目指している。