スイスCPI、1月は前年比+0.4% 約4年ぶり低水準
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2月13日、スイス連邦統計局が発表した1月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比0.4%上昇し、2021年4月以来の低い伸びを記録した。写真は、スイス国立銀行本部。2024年3月、チューリッヒで撮影(2025年 ロイター/Denis Balibouse)
[チューリッヒ 13日 ロイター] - スイス連邦統計局が13日発表した1月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比0.4%上昇し、2021年4月以来の低い伸びを記録した。スイス国立銀行(中央銀行)による利下げ余地が広がった。
ロイターがまとめたアナリスト予想と一致した。12月は0.6%だった。
前月比では0.1%下落し、こちらも予想と一致した。
スイス中銀はインフレ目標を0─2%に設定している。12月の金融政策決定会合では、政策金利を50ベーシスポイント(bp)引き下げ0.5%とした。必要に応じて金利をマイナスにする可能性を示している。
VPバンク・グループのチーフエコノミスト、トーマス・ギッツェル氏は、問題は主要金利をゼロに引き下げるかどうかではなく、来月にもゼロにするかどうかだと分析した。
同氏はメモで「本当に重要な問題は、ゼロ金利に到達した後に金融政策がどうなるかだ」と指摘し、マイナス金利や外為市場への介入を選択肢として挙げた。
「しかし、金利がゼロに達すれば中銀はより長い期間休止し、インフレ動向を見守ることもできる。おそらくこのシナリオが最も可能性が高い」と予想した。