米助言会社ISS、アップルへの多様性方針撤回要求に反対推奨

米議決権行使助言会社インスティチューショナル・シェアホルダー・サービシーズ(ISS)は7日、米アップルの投資家に対し、「多様性、公平性、包摂性(DEI)」に関する方針の撤回を検討するよう求める提案に反対票を投じるよう推奨した。2018年8月撮影(2025年 ロイター/Lucas Jackson)
[7日 ロイター] - 米議決権行使助言会社インスティチューショナル・シェアホルダー・サービシーズ(ISS)は7日、米アップルの投資家に対し、「多様性、公平性、包摂性(DEI)」に関する方針の撤回を検討するよう求める提案に反対票を投じるよう推奨した。
この提案は保守系シンクタンク「全米公共政策研究センター(NCPPR)」が提出。アップルが2月25日に開催する年次株主総会で議論される予定となっている。
ISSは、アップルが株主に対してDEIの方針について十分な情報を提供しており、議論や従業員への差別的傾向は見られないとしている。
アップルの取締役会は、事業運営や人事、戦略の管理を不当に制限しようとするものだとして、株主に対してDEI撤回に関する提案を支持しないよう呼びかけている。
メタ・プラットフォームズ、アルファベット、アマゾン・ドット・コムなどの米大手企業は、トランプ氏の大統領返り咲きを受けて、DEI計画の終了方針を相次いで打ち出している。DEIへの保守派の反発が強まっていることが背景にある。