ニュース速報
ワールド

メキシコ、関税懸念でも25年成長率目標を2―3%に維持

2025年01月31日(金)10時01分

 1月30日、メキシコ財務省は、2025年の国内総生産(GDP)伸び率目標を2―3%に維持すると発表した。写真は、大通りを歩く人々。2014年11月、メキシコ市で撮影(2025年 ロイター/Carlos Jasso)

[メキシコシティー 30日 ロイター] - メキシコ財務省は30日、2025年の国内総生産(GDP)伸び率目標を2―3%に維持すると発表した。

トランプ米大統領はメキシコからの輸入品に25%の関税をかけると公約しており、実行すれば中南米で2番目の経済大国となっているメキシコの経済に大きな変動と不確実性をもたらす可能性がある。ただ、エドガー・アマドール・サモラ副財務相はメキシコが景気後退には向かっておらず、最も重要な貿易相手国である米国からの関税の影響は依然不透明だとする一方、メキシコはGDP成長率目標を維持していると説明した。

メキシコ国家統計地理情報局(INEGI)が30日発表した24年第4・四半期の国内総生産(GDP)は前期比で0.6%減り、減少率は市場予想より大きかった。前期比で減ったのは3年超ぶりとなり、2四半期連続のマイナス成長となればテクニカル・リセッション(景気後退)に入ったと判断される。

バンコ・ベースの経済分析ディレクター、ガブリエラ・シラー氏はX(旧ツイッター)で「24年第4・四半期のGDPが0.6%減ったことで、メキシコは景気後退の淵に立たされたことになる」とし、「GDPで最も大きな割合を占める消費は明らかな減速を示している」と指摘した。

財務省によると、24年末時点の財政赤字はGDP比で5.7%となり、従来推計を0.2%ポイント下回った。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

日比、防衛協力強化で合意 ハイレベル戦略的対話を確

ワールド

再送-米政権、USAIDの米職員1600人削減へ

ワールド

米企業、ロシア市場に回帰も 和平実現なら=ウィトコ

ワールド

シリア国民対話会議、25日開始
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:ウクライナが停戦する日
特集:ウクライナが停戦する日
2025年2月25日号(2/18発売)

ゼレンスキーとプーチンがトランプの圧力で妥協? 20万人以上が死んだ戦争が終わる条件は

メールマガジンのご登録はこちらから。
メールアドレス

ご登録は会員規約に同意するものと見なします。

人気ランキング
  • 1
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」だった?...高濃度で含まれる「食べ物」に注意【最新研究】
  • 2
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される【最新研究】
  • 3
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン化」の理由
  • 4
    動かないのに筋力アップ? 88歳医大名誉教授が語る「…
  • 5
    細胞を若返らせるカギが発見される...日本の研究チー…
  • 6
    障がいで歩けない子犬が、補助具で「初めて歩く」映…
  • 7
    朝1杯の「バターコーヒー」が老化を遅らせる...細胞…
  • 8
    7年後に迫る「小惑星の衝突を防げ」、中国が「地球防…
  • 9
    ビタミンB1で疲労回復!疲れに効く3つの野菜&腸活に…
  • 10
    「トランプ相互関税」の範囲が広すぎて滅茶苦茶...VA…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中