米共和党、トランプ氏政策推進巡り意見対立 法案分割・一本化で
米議会共和党は6日、トランプ次期大統領(写真)が掲げる政策の進め方を巡って意見が対立した。2024年12月、アリゾナ州フェニックスで撮影(2025年 ロイター/Cheney Orr)
David Morgan Andy Sullivan
[ワシントン 6日 ロイター] - 米議会共和党は6日、トランプ次期大統領が掲げる政策の進め方を巡って意見が対立した。トランプ氏は減税や国境警備の強化、国内でのエネルギー増産などの優先課題について、法案可決に向けた迅速な行動を求めているが、失敗の可能性に言及する議員もいた。
共和党はトランプ氏が掲げる広範な政策を個別の法案として迅速に可決できるようにするか、取りまとめに数カ月かかる可能性のある包括的な1本の法案とするか決めなければならない。
トランプ氏は6日のラジオインタビューで、「私は1本にまとめたいが、成立させるために必要なことは何でもする。できるだけ早く可決されるのであれば、どちらでも構わない」と語った。
下院共和党幹部のスティーブ・スカリーズ議員は、下院での過半数議席が219から217に減少することや党内での対立の可能性に言及し、複数の法案とするアプローチには「重大なリスクがある」と指摘。
最初の法案に特定の内容だけ盛り込めば、それが可決されても、2つ目の法案が否決され、2つ目の法案全てを失うことになるとし、トランプ氏の政策を危険にさらすという認識を示した。
法案を2段階に分ける案を支持する議員らは最初の法案で国境警備、エネルギー規制緩和、国防費といったトランプ氏の政策に焦点を当てて迅速に可決したい意向。
昨年に2段階計画を提案した上院のジョン・スーン次期院内総務は「国民が支持した政策の成果を確認できるよう、いくつかの内容を盛り込む必要がある」と述べた。
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