北朝鮮、6日に新型極超音速ミサイルを発射 金氏は娘と実験見守る
韓国の聯合ニュースは7日、北朝鮮が6日に新型中距離極超音速ミサイルを発射したことを確認したと報じた。同日、ソウルで撮影(2025年 ロイター/Kim Hong-Ji)
Hyonhee Shin
[ソウル 7日 ロイター] - 北朝鮮国営朝鮮中央通信(KCNA)は7日、北朝鮮が6日に新型中距離極超音速ミサイルの発射に成功し、金正恩朝鮮労働党総書記が実験を見守ったと報じた。
ミサイルは平壌近郊から発射され、音速の12倍の速さで約1500キロ飛行。高度約100キロに達した後に42.5キロの「第2のピーク」を付け、東岸沖の標的に正確に着弾したという。
一方、韓国軍はKCNAの報道は誇張されている可能性が高いとし、飛行距離を約1100キロと推定。ミサイルのコースを変えられることを意味する「第2のピーク」は確認できなかったものの、米国と共に詳しく分析するとした。
韓国軍報道官は、今回の発射は昨年の実験の延長のようだと述べた。
KCNAは、このミサイルのエンジンには新しい炭素繊維複合材が使用され、いかなる防衛障壁も効果的に貫通し、相手に深刻な軍事的打撃を与えることが可能と伝えた。
金総書記はこのミサイルを、敵対勢力による安全保障上の脅威や、地域の安全保障環境の変化に対処するための強力な武器だと評価した。
KCNAは、金氏が娘と共にテレビ会議システムを通じて発射を見守る写真と、野原からミサイルが飛び立つ写真を公開した。
KCNAによると、新型極超音速ミサイルの開発の主な目的は、戦況を変える手段、誰も対応できない兵器システムを戦略的抑止力の要とすることで、国の核戦争抑止力を着実に高度な基盤に乗せることにある。
北朝鮮によるミサイル発射は11月5日以来。
6日に訪韓中だったブリンケン米国務長官は、韓国の趙兌烈外相とともに今回のミサイル発射を非難し、宇宙・衛星技術に関する違法な協力などで北朝鮮とロシアが関係を深めていることにも警告を発した。
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