トランプ氏当選「新味ない」、キューバ大統領が初のコメント
11月27日、キューバのディアスカネル大統領は、トランプ氏の米大統領復帰はキューバにとって同じことの繰り返しで、米国を恐れていないと述べた。写真は首都ハバナの街並み。2023年1月撮影(2024年 ロイター/Alexandre Meneghini)
[ハバナ 27日 ロイター] - キューバのディアスカネル大統領は27日、トランプ氏の米大統領復帰はキューバにとって同じことの繰り返しで、米国を恐れていないと述べた。トランプ氏当選にキューバが公式に反応したのはこれが初めて。
遊説先で国営メディアに「今回の選挙結果はわれわれにとって目新しいものではない。わが国は準備ができている。恐れることなく前進し、われわれ自身の努力と能力で前進できると確信している」と述べた。
トランプ氏は1期目で、キューバに数十年来実施してきた貿易禁輸措置を一段と強化したほか、渡航を制限し、送金や移民の取り締まりも行った。さらに、米国指定のテロ支援国家リストにキューバを再び加え、追加的な金融制裁を発動した。
キューバ政府を公然と批判するマルコ・ルビオ上院議員が次期国務長官に指名されたことで、2期目も同様のアプローチになることが示唆された。
ディアスカネル氏は米国との交渉の余地を残しつつ、「対等な条件」に限ると明言。「われわれは常に、米国民に対して何ら反感を持っておらず、米政府と対等な立場で対話する用意があると述べてきた」と語った。