ハンガリー首相、ネタニヤフ氏に訪問招請へ ICC逮捕状執行せず
11月22日、 ハンガリーのオルバン首相は、イスラエルのネタニヤフ首相にハンガリー訪問を招請する方針を示した。写真は7月、モスクワでロシアのプーチン大統領(右)と会談するオルバン氏(2024年 ロイター/Evgenia Novozhenina)
[ブダペスト 22日 ロイター] - ハンガリーのオルバン首相は22日、イスラエルのネタニヤフ首相にハンガリー訪問を招請する方針を示した。
ネタニヤフ氏に対しては、国際刑事裁判所(ICC)が21日、戦争犯罪と人道に対する罪の容疑で逮捕状を発行したが、オルバン氏はハンガリーで逮捕状が執行されないことを保証するとしている。
トルコは現在、欧州連合(EU)の議長国。
オルバン氏は国営ラジオでICCの逮捕状は「間違っている」とし、ネタニヤフ氏がハンガリーで「十分安全に」交渉を進められると述べた。
両氏は緊密な関係にあり、ネタニヤフ氏は2017年にハンガリーの首都ブダペストを訪問している。
EUの外相に当たるボレル外交安全保障上級代表は、ICCの決定は政治的なものではないと強調。尊重され、実行される必要があるとし、「ガザでの悲劇を止めなければならない」と述べた。
EU加盟国ではハンガリーとチェコ共和国がイスラエルを強力に支持する一方、スペインやアイルランドなどはパレスチナへの支援を強調している。
チェコ外務省はICCの決定について、国際法上の義務を重んじると表明したが、同国のフィアラ首相は21日遅く、ICCの決定は「残念だ」とXに投稿した。