インドネシア、ネットゼロ達成10年前倒しへ 大統領「大いに楽観」
11月21日、インドネシアのプラボウォ大統領(写真)はブラジルで開かれた20カ国・地域(G20)フォーラムで、温室効果ガスの排出量を実質ゼロにするネットゼロを同国が当初目標より10年早い2050年までに達成できるという見通しを示した。写真は9日、北京での代表撮影(2024 ロイター)
[ジャカルタ 20日 ロイター] - インドネシアのプラボウォ大統領はブラジルで開かれた20カ国・地域(G20)フォーラムで、温室効果ガスの排出量を実質ゼロにするネットゼロを同国が当初目標より10年早い2050年までに達成できるという見通しを示した。大統領府が20日に声明を公表した。
また、石炭など化石燃料による火力発電所の廃止時期については、これまで56年を目標としていたが15年以内に前倒しした。
さらに15年以内に75ギガワットの再生可能エネルギー発電所を建設すると表明した。同国は先週、第29回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP29)でこの計画を明らかにしていた。
プラボウォ氏はフォーラムで「わが国は赤道沿いに位置しており、太陽光エネルギーを賄う十分な日光がある。他の再生可能エネルギー源も有しているため、50年までにネットゼロを達成できると大いに楽観視している」と述べた。
インドネシアは世界最大の温室効果ガス排出国の一つで、火力発電用石炭の最大の輸出国でもある。一方、世界で3番目に大きな熱帯雨林に恵まれている。