韓国大統領がトランプ氏と電話会談、安全保障や経済など協議
11月7日、韓国の尹錫悦大統領(写真)は、米共和党のトランプ次期大統領と電話会談し、安全保障や経済などあらゆる分野で緊密な関係を継続することについて協議した。写真は10月、韓国ソウルでの代表撮影(2024 ロイター)
Joyce Lee
[ソウル 7日 ロイター] - 韓国の尹錫悦大統領は、米共和党のトランプ次期大統領と電話会談し、安全保障や経済などあらゆる分野で緊密な関係を継続することについて協議した。韓国政府高官が7日明らかにした。
尹氏は大統領選に勝利したトランプ氏に祝意を伝え、韓国、日本、米国の3カ国協力体制の成功はトランプ氏の大統領時代に築かれた基盤によるところが大きいと伝えた。
当局者によると、尹氏とトランプ氏はウクライナ戦争でロシアを支援する北朝鮮の部隊派遣や弾道ミサイル発射など北朝鮮の軍事的挑発についてともに懸念を示した。
「これらの問題について直接話し合う必要があるとの認識で一致し、日時と場所が決まれば早期に会うことで合意した」と尹氏の国家安全保障担当高官は述べた。
聯合ニュースは外交筋の話として、駐米韓国大使もトランプ氏のフロリダ州にある別荘を訪問し、次期政権陣営のメンバーと面会する予定だと報じた。
トランプ氏の当選により、韓国では同氏が掲げる米国第一主義が及ぼ影響に注目が集まっている。
トランプ氏は、韓国の造船業と船舶整備業の成功を指摘し、韓国が米国の造船業をいかに支援できるかについて議論することを期待していると述べたという。
ハナ証券のアナリストは、トランプ氏のこの発言は、商船や米海軍の需要を満たすことができない米国造船業界の弱さを反映している可能性が高いと指摘した。
尹氏はこの日の会見で、世界の舞台で経済や技術分野で協力し、同盟関係を強化すると表明。「我々は米国の新政権とともに完璧な安全保障態勢を構築し、自由と平和を守っていく」と強調した。