インドネシアCPI、10月は+1.71%に鈍化 コア1年超ぶり高水準
11月1日、インドネシア統計局が発表した10月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比1.71%上昇した。写真は2022年11月、ジャカルタで撮影(2024年 ロイター/Willy Kurniawan)
Stefanno Sulaiman Gayatri Suroyo
[ジャカルタ 1日 ロイター] - インドネシア統計局が1日発表した10月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比1.71%上昇した。前月の1.84%から伸びが鈍化し、ロイターが集計したアナリストの予想中央値1.68%に近づいた。
LSEGのデータによると、3年ぶりの低水準。
一方、食品価格などを除くコアインフレ率は9月の2.09%から2.21%に上昇。昨年7月以来の高い伸びとなった。アナリスト予想は横ばいだった。
インドネシア中央銀行は今年の物価目標レンジを1.5─3.5%としている。
コアインフレ率の目標は設定されていないが、中銀当局者らはしばしば、金利政策は需要圧力をよりよく反映するコアインフレ率の管理も目指していると述べている。
中銀は9月に金利を引き下げた。ペリー・ワルジヨ総裁はインフレが25年まで低水準にとどまるとみられることから追加緩和を実施する可能性があるとしたが、次回の利下げ時期は世界の市場環境に左右されるかもしれないと述べた。