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米民主党議員、トランプ氏娘婿のサウジ代理人疑惑で特別検察官任命を要求

2024年10月25日(金)12時09分

 10月24日、11月の米大統領選の共和党候補トランプ前大統領の娘婿、ジャレド・クシュナー元大統領上級顧問(写真)が未登録でサウジアラビアの外国代理人の役割を果たしていた疑惑を巡り、2人の米民主党有力議員がこの疑惑を調べる特別検察官を任命するよう米司法長官に求めたことが、分かった。写真は米ニューヨークで2022年7月撮影(2024 ロイター/Jeenah Moon)

Aram Roston Alexandra Ulmer

[ワシントン 24日 ロイター] - 11月の米大統領選の共和党候補トランプ前大統領の娘婿、ジャレド・クシュナー元大統領上級顧問が未登録でサウジアラビアの外国代理人の役割を果たしていた疑惑を巡り、2人の米民主党有力議員がこの疑惑を調べる特別検察官を任命するよう米司法長官に求めたことが24日、分かった。ロン・ワイデン上院議員とジェイミー・ラスキン下院議員が司法長官宛の書簡で要求した。

書簡は、クシュナー氏が大統領上級顧問から退任した後も、イスラエルに関する米国とサウジ外交についてサウジの政治的実権を握るムハンマド皇太子と何度も協議していたとの今月4日のロイターの報道を引用。「クシュナー氏がサウジ政府の政治コンサルタントとして活動しつつ、サウジから資金も受け取って米国の外交政策に影響を及ぼしているのは非常に憂慮すべきことだ」とし、「クシュナー氏はトランプ氏に近く、政治的干渉の可能性があることから特別検察官を任命する必要がある」と付け加えた。

議会の調査団によると、トランプ政権時代に中東問題の筆頭助言役だったクシュナー氏は、トランプ氏の前回大統領選敗北に伴って退任後の21年にプライベート・エクイティ(PE)ファンドのアフィニティ・パートナーズを設立。アフィニティ・パートナーズはサウジから20億ドルの出資を受けた。

米国の外国代理人登録法(FARA)は、外国の利益のための政治活動に従事する代理人に米司法省への登録を義務づけている。

クシュナー氏は声明で「利害関係の相反はない」と主張し、書簡について「愚かで政治的なスタンドプレーだ」と一蹴した。

ロイター
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