ロシア軍、ウクライナ各地の重要インフラなど空爆 10人超負傷

１０月１０日、ウクライナ南東部のザポロジエでロシア軍による空爆で４人が負傷し、建物２９棟が損壊した。写真はロシア軍の攻撃を受けたザポロジエ州オリヒウで９日撮影（２０２４年　ロイター）

[キーウ １０日 ロイター] - ウクライナ全土で１０日未明、ロシア軍による空爆で、民間施設や重要インフラ施設が被害を受け、少なくとも１０人が負傷した。ウクライナ当局が明らかにした。

ミコライウ州のビタリー・キム知事は、ロシア軍が午後早くに同州の重要なインフラを標的に、弾道ミサイル２発を発射したと発表。２人が負傷し、機器が損壊したという。

南部ヘルソン州行政長官のムロチコ氏は、同州への砲撃によりエネルギー設備が損傷したと明らかにした。いくつかの集落と市の一部で停電が発生していると述べた。

また、ウクライナ南東部のザポロジエでも１０日未明、ロシア軍による空爆で１７歳の少女を含む６人が負傷し、建物２９棟が損壊した。ザポロジエ州知事が明らかにした。

ウクライナ空軍は対話アプリ「テレグラム」で、ロシアが発射したドローン（無人機）６２機のうち４１機を撃墜したと発表した。

ウクライナ警察は初期の情報として、ロシア軍は３回の空爆で滑空爆弾を使用したと説明した。

東部ドニエプロペトロフスク州知事は、ロシアのドローンによる攻撃でクリブイリフで２人が負傷し、５階建ての住宅が損壊し火災が発生したと明らかにした

救急隊が建物の損壊部分から７人を救出し、火災は鎮火したと述べた。

南部ミコライウ州知事は、９日夜の巡航ミサイル攻撃でインフラ施設の倉庫が損壊し火災が発生したが、消火されたと述べた。