ニュース速報
ワールド

対イラン攻撃で領空使用許可なら「容認できず」、高官が湾岸諸国に警告

2024年10月09日(水)07時25分

 イランは湾岸諸国に対し、自国の領空がイランに対して使用されるのを許せば容認できず、そうした動きがあればイランは対応すると伝えた。イラン政府高官が10月8日明らかにした。同日、テヘランで撮影。WANA提供写真(2024年 ロイター)

Parisa Hafezi Andrew Mills

[8日 ロイター] - イランは湾岸諸国に対し、自国の領空がイランに対して使用されるのを許せば容認できず、そうした動きがあればイランは対応すると伝えた。イラン政府高官が8日明らかにした。

「イランに対するペルシャ湾岸諸国の行動は領空使用、もしくは軍事基地使用を通じたものであれ、グループ全体による行動と見なし、相応の対応をすることを明確にした」とロイターに述べた。

また「イスラエルに対する地域の結束の必要性と、安定を確保する重要性を強調した。対イラン行動のために領空使用を許可するなど、イスラエルへのいかなる支援も容認しないことを明確にした」と語った。

緊張が激化しイランの石油生産が中断された場合に湾岸アラブ産油国が増産するかどうかについては議論しなかったという。

湾岸アラブ諸国はカタールで先週行ったイランとの協議で、イスラエルと対立を深めるイランに対し中立性を保証しようと努めた。

同地域の西側外交官によると、イランはカタールでの協議で、イスラエルが攻撃を行った際に湾岸各国がどのように対応するか、また各国の米軍基地がどのように使用されたか注視する考えを示したという。

イランのアラグチ外相はサウジアラビアなど湾岸諸国との協議に向けて出発した。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

日鉄、ホワイトハウスが「不当な影響力」と米当局に書

ワールド

米議会、3月半ばまでのつなぎ予算案を可決 政府閉鎖

ワールド

焦点:「金のDNA」を解読、ブラジル当局が新技術で

ワールド

重複記事を削除します
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:アサド政権崩壊
特集:アサド政権崩壊
2024年12月24日号(12/17発売)

アサドの独裁国家があっけなく瓦解。新体制のシリアを世界は楽観視できるのか

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    インスタント食品が招く「静かな健康危機」...研究が明らかにした現実
  • 2
    おやつをやめずに食生活を改善できる?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 3
    【駐日ジョージア大使・特別寄稿】ジョージアでは今、何が起きているのか?...伝えておきたい2つのこと
  • 4
    ロシア軍は戦死した北朝鮮兵の「顔を焼いている」──…
  • 5
    ロシア西部「弾薬庫」への攻撃で起きたのは、戦争が…
  • 6
    【クイズ】世界で1番「汚い観光地」はどこ?
  • 7
    村上春樹、「ぼく」の自分探しの旅は終着点に到達し…
  • 8
    国民を本当に救えるのは「補助金」でも「減税」でも…
  • 9
    映画界に「究極のシナモンロール男」現る...お疲れモ…
  • 10
    クッキーモンスター、アウディで高速道路を疾走...ス…
  • 1
    ロシア軍は戦死した北朝鮮兵の「顔を焼いている」──ゼレンスキー
  • 2
    インスタント食品が招く「静かな健康危機」...研究が明らかにした現実
  • 3
    コーヒーを飲むと腸内細菌が育つ...なにを飲み食いするかで「健康改善できる可能性」の研究
  • 4
    村上春樹、「ぼく」の自分探しの旅は終着点に到達し…
  • 5
    おやつをやめずに食生活を改善できる?...和田秀樹医…
  • 6
    女性クリエイター「1日に100人と寝る」チャレンジが…
  • 7
    ウクライナ「ATACMS」攻撃を受けたロシア国内の航空…
  • 8
    電池交換も充電も不要に? ダイヤモンドが拓く「数千…
  • 9
    ミサイル落下、大爆発の衝撃シーン...ロシアの自走式…
  • 10
    「どんなゲームよりも熾烈」...ロシアの火炎放射器「…
  • 1
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
  • 2
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋トレに変える7つのヒント
  • 3
    ロシア兵「そそくさとシリア脱出」...ロシアのプレゼンス維持はもはや困難か?
  • 4
    半年で約486万人の旅人「遊女の数は1000人」にも達し…
  • 5
    ロシア軍は戦死した北朝鮮兵の「顔を焼いている」──…
  • 6
    インスタント食品が招く「静かな健康危機」...研究が…
  • 7
    「炭水化物の制限」は健康に問題ないですか?...和田…
  • 8
    ミサイル落下、大爆発の衝撃シーン...ロシアの自走式…
  • 9
    コーヒーを飲むと腸内細菌が育つ...なにを飲み食いす…
  • 10
    2年半の捕虜生活を終えたウクライナ兵を待っていた、…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中