インドネシア次期大統領、債務の対GDP比の漸進的引き上げ志向
10月7日 インドネシアのプラボウォ・スビアント次期大統領(写真)は、税収を増やす努力と並行して、債務残高の対国内総生産(GDP)比を徐々に引き上げていくと、同氏の最高顧問で弟のハシム・ジョジョハディクスモ氏が7日、セミナーで語った。写真は8月16日、ジャカルタで代表撮影(2024年 ロイター)
[ジャカルタ 7日 ロイター] - インドネシアのプラボウォ・スビアント次期大統領は、税収を増やす努力と並行して、債務残高の対国内総生産(GDP)比を徐々に引き上げていくと、同氏の最高顧問で弟のハシム・ジョジョハディクスモ氏が7日、セミナーで語った。
ハシム氏は、現在の債務残高の対GDP比が40%未満であることについて「アンダーレバレッジ」と指摘。比率の引き上げ幅は年1─2%ポイントの範囲内になると述べた。
投資家や格付け機関は、プラボウォ氏の財政計画を注視している。同氏は以前、選挙公約の実現に向けた資金調達のため債務を増やすことを示唆、財政悪化への懸念を引き起こした。
ハシム氏は「プラボウォ氏は公的債務を急激に増やしたり、大幅に増やしたりすることはない」と説明。
「(財政に関して)慎重な姿勢は維持するが、(選挙)公約を果たすために、より大胆、より積極的になる」とも語った。