ニュース速報
ワールド

ロシア国営TV、米有権者をトランプ氏に誘導か=米情報当局者

2024年09月07日(土)15時43分

米情報機関の高官は、ロシア国営テレビRTが、11月の米大統領選で民主党候補のハリス副大統領ではなく、共和党候補のトランプ前大統領を支持するよう米有権者に働きかけていると明らかにした。6日、ニューヨークで撮影(2024年 ロイター/David Dee Delgado)

[ワシントン 6日 ロイター] - 米情報機関の高官は6日、ロシア国営テレビRTが米市民らとのネットワークを構築し、11月の米大統領選で民主党候補のハリス副大統領ではなく、共和党候補のトランプ前大統領を支持するよう米有権者に働きかけていると明らかにした。

米司法省は4日、RTの職員2人が、米大統領選挙に影響を及ぼすオンライン動画を米企業に制作させるため、マネーロンダリング(資金洗浄)を行っていたとして2人を起訴したと発表した。

高官は大統領選挙への外国からの干渉に関する説明会で、今週の米政府の取り組みから、ロシアが同国の民間企業やRTを利用し「密かに国内の分裂をあおり、ロシアが望む選挙結果を押し進めようとしていることが浮き彫りとなった」と述べた。

さらに「RTは米国やその他の西側諸国の著名人らとのネットワークを構築し、それを利用してロシアに好意的な談話を作り上げ拡散している」と指摘。「こうした動きに関与する者は、有権者の選好を前大統領(トランプ氏)に誘導し、副大統領(ハリス氏)の勝算を弱めようとするロシア政府の取り組みを支援している」と述べた。

選挙に影響を与えようとする外国勢で最も積極的なのはロシアで、中国は米議会選などに焦点を当てているもようとした。

イランについては、米有権者に影響を与えようとする取り組みが、過去の米選挙時よりも強まっているという認識を示した。

この件に関して、在米ロシア大使館はコメントの要請に応じていない。ロシアはこれまで米国の選挙への干渉を否定している。

中国大使館の報道官は、「悪意のある憶測」とし、中国政府にこうした干渉を行う意図はないと述べた。

イラン国連代表部は、干渉疑惑には根拠がなく、米国の政治的な利益を優先するものとするイラン外務省の声明を公表した。

*システムの都合で再送します

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

日鉄、ホワイトハウスが「不当な影響力」と米当局に書

ワールド

米議会、3月半ばまでのつなぎ予算案を可決 政府閉鎖

ワールド

焦点:「金のDNA」を解読、ブラジル当局が新技術で

ワールド

重複記事を削除します
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:アサド政権崩壊
特集:アサド政権崩壊
2024年12月24日号(12/17発売)

アサドの独裁国家があっけなく瓦解。新体制のシリアを世界は楽観視できるのか

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    インスタント食品が招く「静かな健康危機」...研究が明らかにした現実
  • 2
    おやつをやめずに食生活を改善できる?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 3
    【駐日ジョージア大使・特別寄稿】ジョージアでは今、何が起きているのか?...伝えておきたい2つのこと
  • 4
    ロシア西部「弾薬庫」への攻撃で起きたのは、戦争が…
  • 5
    映画界に「究極のシナモンロール男」現る...お疲れモ…
  • 6
    【クイズ】世界で1番「汚い観光地」はどこ?
  • 7
    ロシア軍は戦死した北朝鮮兵の「顔を焼いている」──…
  • 8
    村上春樹、「ぼく」の自分探しの旅は終着点に到達し…
  • 9
    ミサイル落下、大爆発の衝撃シーン...ロシアの自走式…
  • 10
    「たったの10分間でもいい」ランニングをムリなく継続…
  • 1
    ロシア軍は戦死した北朝鮮兵の「顔を焼いている」──ゼレンスキー
  • 2
    インスタント食品が招く「静かな健康危機」...研究が明らかにした現実
  • 3
    村上春樹、「ぼく」の自分探しの旅は終着点に到達した...ここまで来るのに40年以上の歳月を要した
  • 4
    おやつをやめずに食生活を改善できる?...和田秀樹医…
  • 5
    女性クリエイター「1日に100人と寝る」チャレンジが…
  • 6
    コーヒーを飲むと腸内細菌が育つ...なにを飲み食いす…
  • 7
    ウクライナ「ATACMS」攻撃を受けたロシア国内の航空…
  • 8
    【クイズ】アメリカにとって最大の貿易相手はどこの…
  • 9
    「どんなゲームよりも熾烈」...ロシアの火炎放射器「…
  • 10
    ミサイル落下、大爆発の衝撃シーン...ロシアの自走式…
  • 1
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
  • 2
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋トレに変える7つのヒント
  • 3
    ロシア兵「そそくさとシリア脱出」...ロシアのプレゼンス維持はもはや困難か?
  • 4
    半年で約486万人の旅人「遊女の数は1000人」にも達し…
  • 5
    ロシア軍は戦死した北朝鮮兵の「顔を焼いている」──…
  • 6
    インスタント食品が招く「静かな健康危機」...研究が…
  • 7
    「炭水化物の制限」は健康に問題ないですか?...和田…
  • 8
    ミサイル落下、大爆発の衝撃シーン...ロシアの自走式…
  • 9
    コーヒーを飲むと腸内細菌が育つ...なにを飲み食いす…
  • 10
    2年半の捕虜生活を終えたウクライナ兵を待っていた、…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中