ニュース速報

ワールド

グアテマラのエルサレムへの大使館移転、イスラエル首相が歓迎

2017年12月26日(火)16時39分

 12月25日、グアテマラのモラレス大統領(左)が在イスラエル大使館をテルアビブからエルサレムに移転する意向を表明したことを受け、イスラエルのネタニヤフ首相(右)は、モラレス大統領に「神の祝福あれ」と歓迎の意を示した。写真はエルサレムで昨年11月撮影(2017年 ロイター)

[エルサレム/グアテマラ市 25日 ロイター] - グアテマラのモラレス大統領が在イスラエル大使館をテルアビブからエルサレムに移転する意向を表明したことを受け、イスラエルのネタニヤフ首相は25日、モラレス大統領に「神の祝福あれ」と歓迎の意を示した。

モラレス大統領は24日、フェイスブックの公式アカウント上で、イスラエル大使館をテルアビブからエルサレムに移すよう指示を出したことを明らかにした。

ネタニヤフ首相は25日、「私の友人、モラレス大統領とイスラエルおよびグアテマラの両国に神の祝福あれ」と語った。

国連総会は21日に開いた緊急特別会合で、トランプ米大統領がエルサレムをイスラエルの首都に認定した決定を無効とする決議を賛成多数で採択した。決議には、米国とイスラエルに加え、グアテマラや隣国ホンジュラスなど一部の国が反対票を投じていた。

グアテマラやホンジュラスにとって米国は重要な支援国であり、トランプ大統領は同決議案に賛成票を投じた国への金融支援を打ち切る構えを示していた。

パレスチナ通信によると、自治政府のマリキ外相は、モラレス大統領は重大な国際法違反を犯すことで自身の国を歴史の流れに逆行させている、と批判した。

グアテマラ、ボリビア、チリ、コロンビア、コスタリカ、ドミニカ共和国、エクアドル、エルサルバドル、ハイチ、オランダ、パナマ、ベネズエラ、および、ウルグアイは、1980年までエルサレムに大使館を置いていた。

ただ、イスラエルが1980年に国会で、エルサレムを永久の首都とする法律を成立させたことを受け、国連安保理がエルサレムにある外国大使館の退去を求める決議を採択、各国はテルアビブに大使館を移していた。

ロイター
Copyright (C) 2017 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

アングル:サウジに「人権問題隠し」批判、eスポーツ

ワールド

バルニエ仏新首相、移民政策に強硬姿勢 大統領の主要

ワールド

英首相、13日に訪米 バイデン大統領と会談=ホワイ

ワールド

トランプ氏量刑言い渡し、大統領選後に延期 不倫口止
MAGAZINE
特集:日本政治が変わる日
特集:日本政治が変わる日
2024年9月10日号(9/ 3発売)

派閥が「溶解」し、候補者乱立の自民党総裁選。日本政治は大きな転換点を迎えている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    国立西洋美術館『モネ 睡蓮のとき』 鑑賞チケット5組10名様プレゼント
  • 2
    森ごと焼き尽くす...ウクライナの「火炎放射ドローン」がロシア陣地を襲う衝撃シーン
  • 3
    「私ならその車を売る」「燃やすなら今」修理から戻ってきた車の中に「複数の白い塊」...悪夢の光景にネット戦慄
  • 4
    「冗長で曖昧、意味不明」カマラ・ハリスの初のイン…
  • 5
    世界に400頭だけ...希少なウォンバット、なかでも珍…
  • 6
    【現地観戦】「中国代表は警察に通報すべき」「10元…
  • 7
    川底から発見された「エイリアンの頭」の謎...ネット…
  • 8
    「自由に生きたかった」アルミ缶を売り、生計を立て…
  • 9
    【クイズ】最新の世界大学ランキングで、アジアから…
  • 10
    7人に1人が寝つきの悪さに悩む...「夜のエクササイズ…
  • 1
    エリート会社員が1600万で買ったマレーシアのマンションは、10年後どうなった?「海外不動産」投資のリアル事情
  • 2
    森ごと焼き尽くす...ウクライナの「火炎放射ドローン」がロシア陣地を襲う衝撃シーン
  • 3
    中国の製造業に「衰退の兆し」日本が辿った道との3つの共通点
  • 4
    「あの頃の思い出が詰まっている...」懐かしのマクド…
  • 5
    大谷翔平と愛犬デコピンのバッテリーに球場は大歓声…
  • 6
    無数のハムスターが飛行機内で「大脱走」...ハムパニ…
  • 7
    死亡リスクが低下する食事「ペスカタリアン」とは?.…
  • 8
    再結成オアシスのリアムが反論!「その態度最悪」「…
  • 9
    国立西洋美術館『モネ 睡蓮のとき』 鑑賞チケット5組…
  • 10
    エルサレムで発見された2700年前の「守護精霊印章」.…
  • 1
    ウクライナの越境攻撃で大混乱か...クルスク州でロシア軍が誤って「味方に爆撃」した決定的瞬間
  • 2
    寿命が延びる「簡単な秘訣」を研究者が明かす【最新研究】
  • 3
    エリート会社員が1600万で買ったマレーシアのマンションは、10年後どうなった?「海外不動産」投資のリアル事情
  • 4
    電子レンジは「バクテリアの温床」...どう掃除すれば…
  • 5
    ハッチから侵入...ウクライナのFPVドローンがロシア…
  • 6
    年収分布で分かる「自分の年収は高いのか、低いのか」
  • 7
    日本とは全然違う...フランスで「制服」導入も学生は…
  • 8
    「棺桶みたい...」客室乗務員がフライト中に眠る「秘…
  • 9
    ウクライナ軍のクルスク侵攻はロシアの罠か
  • 10
    「あの頃の思い出が詰まっている...」懐かしのマクド…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中