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米特別検察官、トランプ氏とロシアの関係示す文書も捜査=関係筋
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10月4日、ロシアの米大統領選干渉疑惑を捜査するモラー米特別検察官が、英情報機関の元職員が作成したトランプ陣営と同氏のアドバイザーらのロシアとの関係について記した文書に関する調査を連邦捜査局(FBI)から引き継いだことが、関係筋の話で明らかになった。写真はトランプ米大統領。ネバダ州ラスベガスで撮影(2017年 ロイター/Kevin Lamarque)
[ワシントン 4日 ロイター] - ロシアの米大統領選干渉疑惑を捜査するモラー米特別検察官が、英情報機関の元職員が作成したトランプ陣営と同氏のアドバイザーらのロシアとの関係について記した文書に関する調査を連邦捜査局(FBI)から引き継いだことが、関係筋の話で明らかになった。
英秘密情報部(MI6)元職員のクリストファー・スティール氏が作成した報告書で名前が挙げられたロシア人実業家などについて米国の情報アナリストらはこれまで、ロシアの情報当局者あるいはロシア政府のために働く人物だと特定している。
モラー特別検察官の広報担当はコメントを控えた。FBIのコメントも得られていない。
モラー氏による捜査に詳しい3人の関係筋によると、米情報機関が主張するロシアの選挙干渉疑惑に関する複数の調査を同氏はこれまでに引き継いでいる。
ロシア政府は繰り返し疑惑を否定している。
捜査に詳しい2人の当局者によると、モラー氏率いる調査チームと上院情報委員会はともに、トランプ陣営の選対本部長を一時務めたポール・マナフォート氏あるいはロシアと金銭的な取引があったその他の人物について、米大統領選の民主党候補だったヒラリー・クリントン氏を不利にする目的でロシアの情報機関が電子メールのハッキングなどを行うのを手助けした可能性を示す証拠を求めているという。
上院情報委のバー委員長は4日、同委はスティール氏と面会するために連絡を取ることを複数回試みたが、「受け入れられなかった」と明かした。
スティール氏の報告書については「だれがその資金を提供したか、情報源や2次的情報源は誰なのかといった問題が解明しなければ、信ぴょう性について判断することはできない」と述べた。
スティール氏の文書は11月の大統領選前にロイターを含むメディアに出回ったが、扇動的で時にわいせつな内容について確証を得られなかったため、大半は報道することを見送った。