ニュース速報

ワールド

米ロ首脳、サイバー対策共同部隊創設を協議 確約せず=ペスコフ報道官

2017年07月11日(火)01時02分

7月10日、ロシアのペスコフ大統領報道官は米ロ首脳がサイバー安全保障対策の共同組織創設について協議したと確認。ただ、相互に確約した事項はないという。写真はトランプ大統領(右)とプーチン大統領(左)。7日、ハンブルクで撮影(2017年 ロイター/Carlos Barria)

[モスクワ 10日 ロイター] - ロシアのペスコフ大統領報道官は10日、プーチン大統領とトランプ米大統領がサイバー安全保障対策の共同組織創設について協議したことを確認した。ただ同案は暫定的な提案でしかなく、相互に確約した事項はないと述べた。

トランプ大統領は9日、20カ国・地域(G20)首脳会議の会期中に行ったプーチン大統領との会談でサイバー安全保障対策の共同組織創設について協議したことをツイッターで明らかにしていた。

これについて一部の共和党幹部はロシアは信頼できる相手ではないとの懸念を表明。トランプ大統領はその後、実現できない可能性があるとツイートしていた。

ロシアのペスコフ報道官はこの日の記者会見で「両首脳はサイバー安全保障対策の共同組織の創設の可能性について協議した」と確認。ただ「相互に約束した事項はない」とし、「協議はこうした組織の創設の可能性を巡るもので、創設されるかどうかは今後明らかになる」と述べた。

ペスコフ報道官また、昨年の米大統領選中にトランプ氏の長男、トランプ・ジュニア氏がロシア政府とつながりがあるロシア人弁護士と面会したとされる報道を巡り、ロシア政府はその弁護士は関知していないと述べた。

米ニューヨーク・タイムズ紙は、トランプ氏が共和党の大統領候補指名を受けた2週間後に、トランプ・ジュニア氏と、当時の選挙対策本部長ポール・マナフォート氏、義理の息子で現・大統領上級顧問のジャレッド・クシュナー氏が弁護士と会談したと伝えた。大統領選で対抗馬だった民主党大統領候補、クリントン元国務長官に不利な情報の提供を約束されて面会に応じたとしている。

*内容と写真を追加して再送します。

(※原文記事など関連情報は画面右側にある「関連コンテンツ」メニューからご覧ください)

ロイター
Copyright (C) 2017 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ロが電力インフラに大規模攻撃、「非人道的」とゼレン

ワールド

カザフスタンで旅客機墜落、67人搭乗 32人生存

ワールド

日中外相が会談、安保・経済対話開催などで一致

ビジネス

政府経済見通し24年度0.4%に下げ、輸出下振れ 
MAGAZINE
特集:ISSUES 2025
特集:ISSUES 2025
2024年12月31日/2025年1月 7日号(12/24発売)

トランプ2.0/中東&ウクライナ戦争/米経済/中国経済/AI......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    大腸がんの原因になる食品とは?...がん治療に革命をもたらす可能性も【最新研究】
  • 2
    ウクライナの逆襲!国境から1000キロ以上離れたロシアの都市カザンを自爆攻撃
  • 3
    「腹の底から笑った!」ママの「アダルト」なクリスマストイが「誇り高く立っている」と話題
  • 4
    TBS日曜劇場が描かなかった坑夫生活...東京ドーム1.3…
  • 5
    9割が生活保護...日雇い労働者の街ではなくなった山…
  • 6
    強烈な炎を吐くウクライナ「新型ドローン兵器」、ロ…
  • 7
    「自由に生きたかった」アルミ缶を売り、生計を立て…
  • 8
    インスタント食品が招く「静かな健康危機」...研究が…
  • 9
    韓国Z世代の人気ラッパー、イ・ヨンジが語った「Small …
  • 10
    オレンジの閃光が夜空一面を照らす瞬間...ロシア西部…
  • 1
    大腸がんの原因になる食品とは?...がん治療に革命をもたらす可能性も【最新研究】
  • 2
    インスタント食品が招く「静かな健康危機」...研究が明らかにした現実
  • 3
    ロシア軍は戦死した北朝鮮兵の「顔を焼いている」──ゼレンスキー
  • 4
    おやつをやめずに食生活を改善できる?...和田秀樹医…
  • 5
    村上春樹、「ぼく」の自分探しの旅は終着点に到達し…
  • 6
    ウクライナの逆襲!国境から1000キロ以上離れたロシ…
  • 7
    「腹の底から笑った!」ママの「アダルト」なクリス…
  • 8
    9割が生活保護...日雇い労働者の街ではなくなった山…
  • 9
    TBS日曜劇場が描かなかった坑夫生活...東京ドーム1.3…
  • 10
    【駐日ジョージア大使・特別寄稿】ジョージアでは今、…
  • 1
    大腸がんの原因になる食品とは?...がん治療に革命をもたらす可能性も【最新研究】
  • 2
    インスタント食品が招く「静かな健康危機」...研究が明らかにした現実
  • 3
    ロシア兵「そそくさとシリア脱出」...ロシアのプレゼンス維持はもはや困難か?
  • 4
    半年で約486万人の旅人「遊女の数は1000人」にも達し…
  • 5
    ロシア軍は戦死した北朝鮮兵の「顔を焼いている」──…
  • 6
    「炭水化物の制限」は健康に問題ないですか?...和田…
  • 7
    ミサイル落下、大爆発の衝撃シーン...ロシアの自走式…
  • 8
    コーヒーを飲むと腸内細菌が育つ...なにを飲み食いす…
  • 9
    2年半の捕虜生活を終えたウクライナ兵を待っていた、…
  • 10
    村上春樹、「ぼく」の自分探しの旅は終着点に到達し…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中