ニュース速報

ワールド

仏極右ルペン氏、アフリカ政策見直しを提案 CFAフラン廃止も

2017年03月23日(木)09時40分

 3月22日、フランスの極右政党、国民戦線(FN)のルペン党首(写真)は、訪問先のアフリカ・チャドで会見し、フランスが継続してきたアフリカの旧植民地諸国との特別な関係を絶つことを提案した。20日撮影(2017年 ロイター/Patrick Kovarik)

[ヌジャメナ 22日 ロイター] - フランスの極右政党、国民戦線(FN)のルペン党首は22日、訪問先のアフリカ・チャドで会見し、フランスが継続してきたアフリカの旧植民地諸国との特別な関係を絶つことを提案した。また、旧植民地を中心に使われている通貨CFAフランの廃止も訴えた。

ルペン氏は4月下旬から5月初旬にかけて行われる大統領選の有力候補の一人。

アフリカ政策はフランスの外交政策で重要な位置を占めてきた。

フランスはアフリカの旧植民地の独立後も、経済・政治・軍事面で非公式のつながりを維持している。

サルコジ前大統領もオランド現大統領もこの特別な関係の廃止を約束していたが、フランスがアフリカの政治と治安問題に深く関与する状況は変わらなかった。

ルペン氏は会見で従来のアフリカ政策を批判。「この政策と決別する」と語った。

ルペン氏はまた、アフリカの中・西部14カ国で使用されている通貨CFAフランの廃止も提案。「CFAフランが経済発展を妨げており、自国通貨を持つべきだとするアフリカ諸国の訴えに賛同する」と語った。

ロイター
Copyright (C) 2017 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

日経平均は反落、方向感なく後半は弱もち合いに

ビジネス

独鉱工業受注、前月比ー5.4% 大型受注が減少

ワールド

米がパリ協定再離脱なら深刻な打撃、働きかけ続ける=

ワールド

尹氏弁護団、2度目拘束令状に反発 尹氏逃走説は「悪
MAGAZINE
特集:中国の宇宙軍拡
特集:中国の宇宙軍拡
2025年1月14日号(1/ 7発売)

軍事・民間で宇宙覇権を狙う習近平政権。その静かな第一歩が南米チリから始まった

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「戦死証明書」を渡され...ロシアで戦死した北朝鮮兵の遺族を待つ運命とは? 手当を受け取るには「秘密保持」が絶対
  • 2
    中国でインフルエンザ様の未知のウイルス「HMPV」流行の懸念
  • 3
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分からなくなったペットの姿にネット爆笑【2024年の衝撃記事 5選】
  • 4
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 5
    仮想通貨が「人類の繁栄と自由のカギ」だというペテ…
  • 6
    ロシア軍は戦死した北朝鮮兵の「顔を焼いている」──…
  • 7
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 8
    真の敵は中国──帝政ロシアの過ちに学ばない愚かさ
  • 9
    レザーパンツで「女性特有の感染症リスク」が増加...…
  • 10
    【クイズ】ゴールドマンサックスが予測! 2025年にGD…
  • 1
    中国でインフルエンザ様の未知のウイルス「HMPV」流行の懸念
  • 2
    「戦死証明書」を渡され...ロシアで戦死した北朝鮮兵の遺族を待つ運命とは? 手当を受け取るには「秘密保持」が絶対
  • 3
    真の敵は中国──帝政ロシアの過ちに学ばない愚かさ
  • 4
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分か…
  • 5
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 6
    早稲田の卒業生はなぜ母校が「難関校」になることを…
  • 7
    地下鉄で火をつけられた女性を、焼け死ぬまで「誰も…
  • 8
    ザポリージャ州の「ロシア軍司令部」にHIMARS攻撃...…
  • 9
    ロシア軍は戦死した北朝鮮兵の「顔を焼いている」──…
  • 10
    カヤックの下にうごめく「謎の影」...釣り人を恐怖に…
  • 1
    大腸がんの原因になる食品とは?...がん治療に革命をもたらす可能性も【最新研究】
  • 2
    夜空を切り裂いた「爆発の閃光」...「ロシア北方艦隊」の基地で発生した大爆発を捉えた映像にSNSでは憶測も
  • 3
    インスタント食品が招く「静かな健康危機」...研究が明らかにした現実
  • 4
    ロシア兵「そそくさとシリア脱出」...ロシアのプレゼ…
  • 5
    TBS日曜劇場が描かなかった坑夫生活...東京ドーム1.3…
  • 6
    ロシア軍は戦死した北朝鮮兵の「顔を焼いている」──…
  • 7
    半年で約486万人の旅人「遊女の数は1000人」にも達し…
  • 8
    「腹の底から笑った!」ママの「アダルト」なクリス…
  • 9
    ミサイル落下、大爆発の衝撃シーン...ロシアの自走式…
  • 10
    コーヒーを飲むと腸内細菌が育つ...なにを飲み食いす…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中