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北朝鮮、米国の制裁強化を恐れず 核兵器の開発目指す=外交官
3月21日、北朝鮮の在ジュネーブ国連代表部のチェ・ミョンナム氏は、ロイターの取材に応じ、北朝鮮は米国による制裁強化を恐れておらず、核およびミサイルプログラムの「加速」を目指すと語った。写真は昨年10月、北朝鮮の在ジュネーブ政府代表部で撮影(2017年 ロイター/Denis Balibouse)
[ジュネーブ 21日 ロイター] - 北朝鮮の在ジュネーブ国連代表部のチェ・ミョンナム氏は21日、ロイターの取材に応じ、北朝鮮は米国による制裁強化を恐れておらず、核およびミサイルプログラムの「加速」を目指すと語った。
計画には「先制攻撃能力」の開発、大陸間弾道ミサイル(ICBM)の開発が含まれるという。
ロイターは20日、ワシントンの米政府高官の話として、トランプ政権が、対北朝鮮対策を見直す中で、北朝鮮を国際金融システムから締め出す制裁を検討していると伝えた。
チェ氏は制裁強化について、「米国務長官の日本、韓国、中国への訪問の影響だと思う。われわれは当然ながら、そのような措置を恐れていない」とけん制。「国際的な取引システム、世界の金融システムから締め出されたとしても、われわれは恐れないし、影響を受けない」と語った。
一方で、現在の北朝鮮に対する制裁措置は「悪質で非人道的だ」とし、制裁措置の合法性と正当性を審査する場の設定を望む、と述べた。
また、現在行われている米韓合同軍事演習を批判。核弾頭の搭載が可能な戦略爆撃機や原子力潜水艦が演習に参加していることに触れ、「これほど大規模な軍隊が演習に参加している状況では、われわれは核開発プログラムの本格的な加速を継続するほかに道はない。それは米国と韓国側の敵対的な行動が原因だ」と語った。
<先制攻撃能力>
チェ氏は「われわれは国防能力とともに、核戦力を伴う先制攻撃能力を強化する」と発言。北朝鮮が週末に行った新型ロケットエンジン試験の技術的な詳細への言及は控えたが、実験は歴史的な偉業であり、「有益な結果」につながるとの見方を示した。
その上で、北朝鮮のICBMは、金正恩朝鮮労働党委員長が指定する任意の時刻に任意の場所から発射できるとする政府の見解を強調した。
チェ氏は「米国は北朝鮮に先制攻撃を仕掛けることに言及している。われわれはそのような米国側の攻撃を阻止し、反撃する準備を進めている」と発言。「その場合には利用できるあらゆる手段を活用する。大陸間弾道ロケットもその一つだ」と語った。