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日・サウジ、閣僚級会合を開催 経済協力プラン実施に向け協議

3月14日、日本とサウジアラビアは都内のホテルで、経済協力プランについて話し合う「日・サウジ・ビジョン2030共同グループ閣僚級会合」を開いた。写真は来日したサルマン国王。13日、代表撮影(2017年 ロイター)
[東京 14日 ロイター] - 日本とサウジアラビアは14日夕、都内のホテルで、経済協力プランについて話し合う「日・サウジ・ビジョン2030共同グループ閣僚級会合」を開いた。世耕弘成経済産業相は「両国は戦略的パートナーへとステップアップし、新たな時代の幕が開く」とあいさつ、ファキーフ経済企画相は「日本とサウジが1つのチームとして対応し、ビジョンを実施していきたい」と応えた。
経済協力プラン「日・サウジ・ビジョン2030」は、昨年10月に第1回閣僚級会合がリヤドで開催された。同ビジョンは、サウジのムハンマド副皇太子が同4月に打ち出した、石油依存体質からの脱却や雇用拡大を目指す同国の成長戦略「サウジ・ビジョン2030」を日本が支援し、日本の成長戦略とのシナジーを目指すのが目的。
今回、サウジのサルマン国王が国王として46年ぶりに来日したのに合わせ、第2回会合が開かれた。ビジョン2030は13日に安倍晋三首相とサルマン国王が首脳会談で合意し、発表した。
同プランでは、日本とサウジの41省庁・機関が参加し、エネルギー、医療、農業、インフラ、投資、文化など、9分野を協力の重点分野として設定、先行プロジェクトとして政府間で11件、官民・民間同士で20件のプロジェクトの覚書に署名する予定。
この日の閣僚級会合では、世耕経産相とファキーフ経済企画相が、3つの政府間協力覚書を交換した。
(宮崎亜巳)