ニュース速報

ワールド

カナダと米国、不法移民問題で協力へ

2017年03月02日(木)16時21分

 3月1日、情報筋によると、カナダと米国の当局は、米国から国境を越えて不法にカナダに入国する移民や難民への対処方法を検討している。写真は、米国から歩いてカナダに入国する難民が通った検問所。カナダのマニトバ州で撮影(2017年 ロイター/Lyle Stafford)

[オタワ 1日 ロイター] - カナダと米国の当局は、米国から国境を越えて不法にカナダに入国する移民や難民への対処方法を検討している。情報筋が明らかにした。米当局は、移民らの米国への入国経路に強い関心を示しているという。

匿名の情報筋によると、ケリー米国土安全保障長官が今月カナダを訪問し、国境問題や人々の流入について協議する予定だという。

難民・移民当局によると、トランプ米大統領の不法移民取り締まりから逃れるために、アフリカや中東諸国出身の多くの人々が国境を歩いて渡っている。

不法移民の流入は、カナダのトルドー首相に政治的なリスクをもたらしている。トルドー氏は、移民や難民の受け入れを増やすよう主張する左派と、治安の悪化を懸念する右派の双方からの圧力にさらされている。また、この問題により、トランプ氏との関係が悪化しないようにする必要もある。

「この状況に適切に対処するために、米国と協議している」と、トルドー氏はカナダ西部アルバータ州カルガリーで記者団に語った。

治安の専門家らは、気候が良くなるとともに移民の流入が増え、当局が追加の対策を取らない場合、移民・難民問題は脅威となる可能性があると指摘している。

ロイター
Copyright (C) 2017 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

中国人民銀、8日からレポ及びリバースレポ開始 市況

ビジネス

猛暑関連株が堅調、四国化成HDは一時7%超高 

ビジネス

韓国サムスン電子の労組、8日から3日間のスト実施 

ワールド

北朝鮮、韓国軍演習に反発 金与正氏「明白な挑発行為
MAGAZINE
特集:中国EVの実力
特集:中国EVの実力
2024年7月 9日号(7/ 2発売)

欧米の包囲網と販売減速に直面した「進撃の中華EV」のリアルな現在地

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ウクライナ水上ドローン、ロシア国内の「黒海艦隊」基地に突撃...猛烈な「迎撃」受ける緊迫「海戦」映像
  • 2
    ルイ王子の「お行儀の悪さ」の原因は「砂糖」だった...アン王女の娘婿が語る
  • 3
    ドネツク州でロシア戦闘車列への大規模攻撃...対戦車砲とドローンの「精密爆撃」で次々に「撃破」する瞬間
  • 4
    ウクライナ水上ドローンが、ヘリからの機銃掃射を「…
  • 5
    中国を捨てる富裕層が世界一で過去最多、3位はインド…
  • 6
    ウクライナ「水上ドローン」が、ロシア黒海艦隊の「…
  • 7
    世界ツアーで「マドンナ」が披露したダンスに、「手…
  • 8
    「こうした映像は史上初」 火炎放射器を搭載したウク…
  • 9
    酔った勢いで彫った「顔のタトゥーは似合わない」...…
  • 10
    夜の海に燃え上がるロシア大型揚陸艦...ウクライナ無…
  • 1
    韓国が「佐渡の金山」の世界遺産登録に騒がない訳
  • 2
    携帯契約での「読み取り義務化」は、マイナンバーカードの「基本概念」を根本的にひっくり返す悪手だ
  • 3
    ルイ王子の「お行儀の悪さ」の原因は「砂糖」だった...アン王女の娘婿が語る
  • 4
    ウクライナ水上ドローン、ロシア国内の「黒海艦隊」…
  • 5
    メーガン妃が「王妃」として描かれる...波紋を呼ぶ「…
  • 6
    黒海艦隊撃破の拠点になったズミイヌイ島(スネーク…
  • 7
    H3ロケット3号機打ち上げ成功、「だいち4号」にかか…
  • 8
    キャサリン妃も着用したティアラをソフィー妃も...「…
  • 9
    ドネツク州でロシア戦闘車列への大規模攻撃...対戦車…
  • 10
    ウクライナ戦闘機、ロシア防空システムを「無効化」.…
  • 1
    中国を捨てる富裕層が世界一で過去最多、3位はインド、意外な2位は?
  • 2
    韓国が「佐渡の金山」の世界遺産登録に騒がない訳
  • 3
    ニシキヘビの体内に行方不明の女性...「腹を切開するシーン」が公開される インドネシア
  • 4
    接近戦で「蜂の巣状態」に...ブラッドレー歩兵戦闘車…
  • 5
    メーガン妃が「王妃」として描かれる...波紋を呼ぶ「…
  • 6
    新型コロナ変異株「フラート」が感染拡大中...今夏は…
  • 7
    早期定年を迎える自衛官「まだまだやれると思ってい…
  • 8
    爆破され「瓦礫」と化したロシア国内のドローン基地.…
  • 9
    携帯契約での「読み取り義務化」は、マイナンバーカ…
  • 10
    「何様のつもり?」 ウクライナ選手の握手拒否にロシ…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中