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カナダと米国、不法移民問題で協力へ
3月1日、情報筋によると、カナダと米国の当局は、米国から国境を越えて不法にカナダに入国する移民や難民への対処方法を検討している。写真は、米国から歩いてカナダに入国する難民が通った検問所。カナダのマニトバ州で撮影(2017年 ロイター/Lyle Stafford)
[オタワ 1日 ロイター] - カナダと米国の当局は、米国から国境を越えて不法にカナダに入国する移民や難民への対処方法を検討している。情報筋が明らかにした。米当局は、移民らの米国への入国経路に強い関心を示しているという。
匿名の情報筋によると、ケリー米国土安全保障長官が今月カナダを訪問し、国境問題や人々の流入について協議する予定だという。
難民・移民当局によると、トランプ米大統領の不法移民取り締まりから逃れるために、アフリカや中東諸国出身の多くの人々が国境を歩いて渡っている。
不法移民の流入は、カナダのトルドー首相に政治的なリスクをもたらしている。トルドー氏は、移民や難民の受け入れを増やすよう主張する左派と、治安の悪化を懸念する右派の双方からの圧力にさらされている。また、この問題により、トランプ氏との関係が悪化しないようにする必要もある。
「この状況に適切に対処するために、米国と協議している」と、トルドー氏はカナダ西部アルバータ州カルガリーで記者団に語った。
治安の専門家らは、気候が良くなるとともに移民の流入が増え、当局が追加の対策を取らない場合、移民・難民問題は脅威となる可能性があると指摘している。