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アジア開銀、途上国の16年成長率予測を5.7%から5.6%に下方修正
12月13日、アジア開発銀行(ADB)は、アジア途上国の今年の成長率予想を5.7%から5.6%に小幅下方修正した。写真はADBの中尾総裁。フィリピンの首都マニラで1月撮影(2016年 ロイター/Erik De Castro)
[マニラ13日 ロイター] - アジア開発銀行(ADB)は13日、アジア途上国の2016年の成長率予想を5.7%から5.6%に若干下方修正した。インドの成長見通し悪化が理由。2017年の予想は5.7%に据え置いた。
ADBは、投資の低迷や農業の不振などを理由にインドの2016年成長率予想を7.4%から7.0%に引き下げた。ただ、2017年は7.8%に加速すると予想した。
中国については、2016年が6.6%、17年は6.4%と予想した。
ADBの庄巨忠・副首席エコノミストは「アジア経済は世界経済に先行き不透明感が漂うなかでも力強く拡大し続けている」と指摘。「生産性を高め、投資環境を改善し、内需を後押しするための構造改革は成長の勢いを維持するのに役立つ」と語った。
東南アジアの成長見通しは2016年が4.5%、17年は4.6%で据え置いた。マレーシアとフィリピンの高成長に支えられるとした。
南アジアの成長見通しは2016年が6.6%と、従来予想の6.9%から引き下げた。2017年については7.3%に成長が加速すると予想した。
*ADBのウェブサイト http://bit.ly/2hgQoBe
*内容を追加しました。