英政府の日産自への確約、現時点で懸念ない＝ＥＵ競争担当委員

　１１月２１日、日産自動車が英国内での新規投資決定に当たり、英政府が欧州連合離脱の悪影響が出ないよう支援を確約したことについて、欧州委員会のベステアー委員（写真）は、現時点で懸念される点はないとした上で、詳細がより明確になるのを待っていると述べた。ブリュッセルで７月撮影（２０１６年　ロイター/Francois Lenoir）

［ブリュッセル　２１日　ロイター］ - 日産自動車<7201.T>が英国内での新規投資を決定するに当たり、英国政府が欧州連合（ＥＵ）離脱の悪影響が出ないよう支援を確約したことについて、欧州委員会のベステアー委員は２１日、現時点で懸念される点はないとした上で、詳細がより明確になるのを待っていると述べた。

日産自は先月、英政府からの確約を受けて英国への新規投資を決定。その後、欧州委はこの件に関して英政府に詳細な情報を提供するよう要請していた。

ベステアー委員は、政府からまだ必要な情報を得ていないとし、「さらなる詳細が分かるまで懸念はない」と語った。

同委員は、ＥＵ諸国の公的支援に関する規則に違反する補助金について当局に回収を求めることが可能。