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第2四半期台湾GDP改定値は前年比+0.70%、通年予想引き上げ
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8月19日、台湾主計処が発表した第2・四半期の台湾国内総生産(GDP)改定値は前年比0.70%増と、速報値の0.69%増から上方修正された。台北で2009年2月撮影(2016年 ロイター/Nicky Loh/File Photo)
[台北 19日 ロイター] - 台湾主計処が19日発表した第2・四半期の台湾の域内総生産(GDP)改定値は、前年同期比0.70%増となり、速報値の0.69%増から上方修正された。四半期GDPが前年比で増加するのは1年ぶり。季節調整済みの年率では0.23%増。速報値は0.15%増。
<通年成長率見通し引き上げ>
主計処は2016年の成長率見通しを1.22%とし、これまでの予想の1.06%から引き上げた。
16年成長率見通しはこれまで3度引き下げられており、上方修正は今回が初めて。年末商戦に向け中国などからの需要が回復すると見込む。
主計処は声明で「輸出と消費が上半期、想定していたよりも若干良かったこと」が見通し上方修正の理由と説明。「新型電子機器への需要拡大を背景に、輸出は下半期に徐々に勢いを取り戻す」としている。
クリスマスに向けて電子機器の出荷が加速することから、台湾の輸出は年後半に増加する傾向にある。ただ、一部のエコノミストは、新型「iPhone(アイフォーン)」の発売などで需要が拡大したとしても、台湾の輸出には以前ほどの押し上げ効果は及ばないとみている。
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