ニュース速報

ワールド

朝鮮半島

中国の王毅外相、韓国のTHAAD配備決定は信頼関係損なうと批判

2016年07月25日(月)13時27分

 7月25日、中国の王毅外相は、韓国が北朝鮮からの脅威に対抗するため、米国製の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」の配備を決定したことについて、中韓の相互信頼の土台を損なうものだと批判した。写真は北京で1月撮影(2016年 ロイター/Jason Lee)

 中国の王毅外相は、韓国が北朝鮮からの脅威に対抗するため、米国製の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」の配備を決定したことについて、中韓の相互信頼の土台を損なうものだと批判した。25日にメディアが報じた。

両外相は東南アジア諸国連合(ASEAN)外相会議に出席するため訪れたラオスの首都ビエンチャンで24日遅くに会談した。

韓国の聯合ニュースやKBSテレビによると、王外相は韓国の尹炳世(ユン・ビョンセ)外相に対し「韓国側の最近の動きは、両国の相互信頼の土台を損なうものだ」と語ったと伝えた。

これに対し、尹外相はこの措置は韓国の安全保障を守るためであり、中国の権益を損なうことはないと語った。

今月、韓国と米国がTHAAD配備を発表したことで、すでに中国政府は地域の安全保障を不安定にすると反発していた。

THAAD配備は孤立を深める北朝鮮に圧力をかけることが狙いだが、中国は迎撃システムのレーダーによって中国の軍事能力の追跡が可能になると懸念を表明し、ロシアも配備に反対している。



[ソウル 25日 ロイター]

ロイター
Copyright (C) 2016 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

企業向けサービス価格、11月は3.0%上昇 人件費

ビジネス

元芸人の井村俊哉氏、東大投資サークルOBと公募投信

ビジネス

アップル、グーグル独禁法裁判への介入申請 収益への

ワールド

タイ中銀の次期理事長候補、法制委事務局が不適格と判
MAGAZINE
特集:ISSUES 2025
特集:ISSUES 2025
2024年12月31日/2025年1月 7日号(12/24発売)

トランプ2.0/中東&ウクライナ戦争/米経済/中国経済/AI......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    大腸がんの原因になる食品とは?...がん治療に革命をもたらす可能性も【最新研究】
  • 2
    ウクライナの逆襲!国境から1000キロ以上離れたロシアの都市カザンを自爆攻撃
  • 3
    「腹の底から笑った!」ママの「アダルト」なクリスマストイが「誇り高く立っている」と話題
  • 4
    9割が生活保護...日雇い労働者の街ではなくなった山…
  • 5
    強烈な炎を吐くウクライナ「新型ドローン兵器」、ロ…
  • 6
    「自由に生きたかった」アルミ缶を売り、生計を立て…
  • 7
    インスタント食品が招く「静かな健康危機」...研究が…
  • 8
    ウクライナ前線での試験運用にも成功、戦争を変える…
  • 9
    「オメガ3脂肪酸」と「葉物野菜」で腸内環境を改善..…
  • 10
    コーヒーを飲むと腸内細菌が育つ...なにを飲み食いす…
  • 1
    大腸がんの原因になる食品とは?...がん治療に革命をもたらす可能性も【最新研究】
  • 2
    インスタント食品が招く「静かな健康危機」...研究が明らかにした現実
  • 3
    ロシア軍は戦死した北朝鮮兵の「顔を焼いている」──ゼレンスキー
  • 4
    おやつをやめずに食生活を改善できる?...和田秀樹医…
  • 5
    村上春樹、「ぼく」の自分探しの旅は終着点に到達し…
  • 6
    9割が生活保護...日雇い労働者の街ではなくなった山…
  • 7
    ウクライナの逆襲!国境から1000キロ以上離れたロシ…
  • 8
    「腹の底から笑った!」ママの「アダルト」なクリス…
  • 9
    【駐日ジョージア大使・特別寄稿】ジョージアでは今、…
  • 10
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 1
    大腸がんの原因になる食品とは?...がん治療に革命をもたらす可能性も【最新研究】
  • 2
    インスタント食品が招く「静かな健康危機」...研究が明らかにした現実
  • 3
    ロシア兵「そそくさとシリア脱出」...ロシアのプレゼンス維持はもはや困難か?
  • 4
    半年で約486万人の旅人「遊女の数は1000人」にも達し…
  • 5
    ロシア軍は戦死した北朝鮮兵の「顔を焼いている」──…
  • 6
    「炭水化物の制限」は健康に問題ないですか?...和田…
  • 7
    ミサイル落下、大爆発の衝撃シーン...ロシアの自走式…
  • 8
    コーヒーを飲むと腸内細菌が育つ...なにを飲み食いす…
  • 9
    2年半の捕虜生活を終えたウクライナ兵を待っていた、…
  • 10
    村上春樹、「ぼく」の自分探しの旅は終着点に到達し…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中