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過激派組織イスラム国は衰退していない=米CIA長官

6月16日、米中央情報局(CIA)のブレナン長官は、上院情報委員会の公聴会で、過激派組織イスラム国(IS)の「テロリズム能力と国際浸透力」は衰えておらず、アルカイダの最盛期を上回る数万人の戦闘員が存在すると述べた。写真はイスラム国の旗。サラエボで2月撮影(2016年 ロイター/Dado Ruvic)
[ワシントン 16日 ロイター] - 米中央情報局(CIA)のブレナン長官は16日、上院情報委員会の公聴会で、過激派組織イスラム国(IS)の「テロリズム能力と国際浸透力」は衰えておらず、アルカイダの最盛期を上回る数万人の戦闘員が存在すると述べた。
長官は「戦闘面や財政面でのIS包囲は進んでいるものの、テロ能力や国際浸透力を阻害するには至っていない。われわれは、ISが新たな攻撃に向けて活動員を展開するため、訓練や展開を進めていると判断している」と述べた。
さらに長官は、ISの活動拠点としてリビアの成長が懸念されるとのCIAの懸念を証言。同国には5000─8000人の戦闘員がいると述べた。
一方、イラクとシリアの戦闘員数は、1万9000─2万5000人から、1万8000─2万2000人に減少しているもようという。