ニュース速報

ワールド

米国のガソリン余り、夏に価格がディーゼル燃料に迫る異例事態

2016年06月10日(金)16時37分

 6月10日、米国では例年6─8月にガソリンの売り上げが急増し、製油所はフル稼働で対応するが、ここ最近は製油所が増産体制に入る中でガソリンが余る異例の状況となり、夏場にもかかわらずガソリン価格がディーゼル燃料価格に迫る「異常」事態が起きている。写真はソウルで2011年4月撮影(2016年 ロイター/Lee Jae Won)

[ニューヨーク 10日 ロイター] - 米国では例年6─8月にガソリンの売り上げが急増し、製油所はフル稼働で対応するが、ここ最近は製油所が増産体制に入る中でガソリンが余る異例の状況となり、夏場にもかかわらずガソリン価格がディーゼル燃料価格に迫る「異常」事態が起きている。

製油所は、ガソリン精製で大幅な利益を上げるどころか、過剰供給によるマージン縮小に見舞われ、業績が予想を下回る可能性に直面している。

米エネルギー省エネルギー情報局(EIA)のデータによると、直近の米ガソリン在庫は5年平均を約9%上回っている。

通常6─8月はガソリン価格はディーゼル燃料価格を上回って取引されるが、8日時点でガソリンのディーゼル・ヒーティングオイルに対するプレミアム<1RBc1-HOc1>はわずか1セントと、4月初めの29セントから大幅に縮小した。

ある米銀トレーダーはインスタントメッセージで「ガソリン価格が7月にディーゼル燃料価格を下回ろうとしているなんて異常事態だ」とコメントした。

ロイター
Copyright (C) 2016 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

自民が対米交渉で会合、赤沢再生相「国益や効果考え抜

ワールド

赤沢再生相が16日─18日に訪米、財務長官・通商代

ワールド

中国・ベトナム協力、鉄道2路線の実現可能性調査盛り

ビジネス

日経平均は続伸、米関税への過度な警戒が緩和 自動車
MAGAZINE
特集:トランプショック
特集:トランプショック
2025年4月22日号(4/15発売)

大規模関税発表の直後に90日間の猶予を宣言。世界経済を揺さぶるトランプの真意は?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜け毛の予防にも役立つ可能性【最新研究】
  • 2
    中国はアメリカとの貿易戦争に勝てない...理由はトランプ関税ではなく、習近平の「失策」
  • 3
    動揺を見せない習近平...貿易戦争の準備ができているのは「米国でなく中国」である理由
  • 4
    あなたには「この印」ある? 特定の世代は「腕に同じ…
  • 5
    「世界で最も嫌われている国」ランキングを発表...日…
  • 6
    NASAが監視する直径150メートル超えの「潜在的に危険…
  • 7
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 8
    シャーロット王女と「親友」の絶妙な距離感が話題に.…
  • 9
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止する…
  • 10
    使うほど脱炭素に貢献?...日建ハウジングシステムが…
  • 1
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最強” になる「超短い一言」
  • 2
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 3
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜け毛の予防にも役立つ可能性【最新研究】
  • 4
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止する…
  • 5
    クレオパトラの墓をついに発見? 発掘調査を率いた…
  • 6
    「ただ愛する男性と一緒にいたいだけ!」77歳になっ…
  • 7
    投資の神様ウォーレン・バフェットが世界株安に勝っ…
  • 8
    「吐きそうになった...」高速列車で前席のカップルが…
  • 9
    コメ不足なのに「減反」をやめようとしない理由...政治…
  • 10
    まもなく日本を襲う「身寄りのない高齢者」の爆発的…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛ばす」理由とは?
  • 3
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 4
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山…
  • 5
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 6
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研…
  • 7
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった.…
  • 8
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 9
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
  • 10
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中