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米テキサス州、地震急増の原因はシェール採掘か=研究
5月17日、米テキサス大学オースティン校の地質学者クリフ・フローリッチ氏率いるチームが発表する調査で、過去40年間にテキサス州で発生した地震の約9割が石油とガスの採掘に誘発されていた可能性があることが分かった。同州の油田で2015年8月撮影(2016年 ロイター/Mike Stone)
[ヒューストン 17日 ロイター] - 米テキサス大学オースティン校の地質学者クリフ・フローリッチ氏率いるチームが発表する調査で、過去40年間にテキサス州で発生した地震の約9割が石油とガスの採掘に誘発されていた可能性があることが分かった。さらに、ここ10年間で油田採掘が増加したのに伴い、地震の頻度も増しているという。
ロイターが公表内容を事前に入手した。
同チームは、1975─2015年にテキサス州で発生したマグニチュード3以上の地震162回について調査。その結果、約25%が石油・ガスの採掘によって「ほぼ確実に」誘発されたもの、33%が「誘発されたとみられる」もの、28%が「誘発された可能性がある」ものだった。
シェール石油・ガスの採掘が盛んになった2008年以降は、M3以上の地震が年間2回から12回に増加した。
シェール採掘では従来の方法の2─3倍の排水が発生し、地下深くの排水井戸に注入される水量が大幅に増加。これが最近テキサス州とオクラホマ州で頻度が高まっている地震の原因ではないかと指摘されている。特に採掘時に大量の水が出るオクラホマ州では、2009年以前は年に2─3回だったM3以上の地震が、2015年だけで890回になったという。
一方、テキサス州の産油事業を統括するテキサス鉄道委員会の広報担当者は、この研究結果は「独断的かつ主観的」と一蹴。委員会として注水量軽減に向け措置をとっていると述べた。