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インドネシア中銀が金利を6.75%に引き下げ、追加緩和には慎重
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3月17日、インドネシア中銀銀行は、政策金利のBIレートを7%から6.75%に引き下げた。2015年3月撮影(2016年 ロイター/Beawiharta)
[ジャカルタ 17日 ロイター] - インドネシア中銀銀行は17日、政策金利のBIレートを0.25%ポイント引き下げ、従来の7%から6.75%とした。利下げは大半のアナリストの予想通りで、今年に入り3度目。低迷する経済の底上げを狙う。
翌日物預金ファシリティー金利(FASBI)も5.00%から4.75%に、貸出ファシリティー金利も7.50%から7.25%に、それぞれ引き下げた。
ロイターが22人のアナリストを対象に行った調査では、13人が25ベーシスポイント(bp)の利下げを予想していた。
中銀は、今回の利下げで緩和サイクルが終了したわけではないとの考えを示唆する一方、次の行動については慎重を期すと表明。現時点では市場への政策効果波及が焦点になるとした。
OCBCのエコノミスト、ウェリアン・ウィラント氏は「容易な緩和はこれで終わった」と指摘。利下げ局面が終了したわけではないものの「利下げ余地は足元一段と限られており、中銀は今後一層慎重になるだろう」と述べた。
2月のインフレ率は前年比4.42%と1月から上昇したものの、依然中銀目標である3─5%の範囲内で推移している。
*内容を追加します。