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米大統領選のトランプ現象に「ぞっとしている」=豪産業相

2016年03月17日(木)19時11分

[シドニー 17日 ロイター] - オーストラリアの産業イノベーション科学相は17日、米大統領選における不動産王ドナルド・トランプ氏の共和党候補指名獲得キャンペーンに「ぞっとしている」と述べ、同氏が指名を獲得すれば共和党を無法状態に陥れる可能性があると懸念を表明した。

オーストラリアの閣僚が、他国、特に同国がアジア太平洋地域の軍事面で大きく依存している米国のような同盟国の選挙に言及するのは異例。

パイン産業相は、ニューステレビ局チャンネル・セブンとのインタビューで、最近シカゴでトランプ氏の集会に詰めかけた支持者と抗議者が衝突し、集会が中止された問題を批判。同氏の台頭は米国の民主主義に影を落としていると指摘した。

同相は「民主主義は堅固であるべきだが、無論暴力的であってはならない。トランプ現象は米国にとって、民主主義を奇妙にゆがめている現実の問題だ」と述べた。

衝突からわずか数日後の16日、トランプ氏は、共和党の指名が獲得できなければ暴動が起きると警告。

党幹部らは、トランプ氏の煽動的な表現に懸念を表明。1100万人の不法移民の国外追放やイスラム教徒の一時入国禁止、メキシコ国境における壁建設など、同氏が掲げる政策を拒否する姿勢を示している。

ロイター
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